肥後医育塾公開セミナー

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平成28年度 第2回公開セミナー「みんなで減らそう、糖尿病!」

司会・講師

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学分野教授
荒木 栄一

    【座長】
    熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学分野教授
    荒木 栄一

【座長】
熊本総合病院副院長・糖尿病センター長・健康管理センター長
岸川 秀樹

    【座長】
    熊本総合病院副院長・糖尿病センター長・健康管理センター長
    岸川 秀樹


肥後医育振興会理事長
西 勝英


    肥後医育振興会理事長
    西 勝英


熊本市医師会長
福島 敬祐(けいすけ)


    熊本市医師会長
    福島 敬祐(けいすけ)


県医師会理事
土亀 直俊(つちがめ ただとし)


    県医師会理事
    土亀 直俊(つちがめ ただとし)


県栄養士会医療事業部長 熊本機能病院病態栄養部長
柿村 葉子


    県栄養士会医療事業部長 熊本機能病院病態栄養部長
    柿村 葉子

【司会】
肥後医育振興会副理事長
山本 哲郎

    【司会】
    肥後医育振興会副理事長
    山本 哲郎

【講師】
県健康福祉部健康局健康づくり推進課長
坂本 弘一

演題:熊本県における糖尿病の現状と対策
    【講師】
    県健康福祉部健康局健康づくり推進課長
    坂本 弘一

    演題:熊本県における糖尿病の現状と対策
【講師】
菊池群市医師会立病院長
豊永 哲至(てつし)

演題:糖尿病の早期治療の重要性
    【講師】
    菊池群市医師会立病院長
    豊永 哲至(てつし)

    演題:糖尿病の早期治療の重要性
【講師】
熊本大学医学部附属病院栄養管理部栄養管理室長
三島 裕子(ゆうこ)

演題:糖尿病にならないための食事習慣とは?
    【講師】
    熊本大学医学部附属病院栄養管理部栄養管理室長
    三島 裕子(ゆうこ)

    演題:糖尿病にならないための食事習慣とは?
【講師】
熊本大学大学院生命科学研究部小児科学分野准教授
中村 公俊

演題:子どもの時からできる糖尿病予防と肥満対策
    【講師】
    熊本大学大学院生命科学研究部小児科学分野准教授
    中村 公俊

    演題:子どもの時からできる糖尿病予防と肥満対策
【講師】
熊本大学政策創造研究教育センター教授
都竹(つづく) 茂樹

演題:糖尿病にならないための運動習慣
    【講師】
    熊本大学政策創造研究教育センター教授
    都竹(つづく) 茂樹

    演題:糖尿病にならないための運動習慣
【講師】
国立病院機構熊本医療センター糖尿病・内分泌内科部長
西川 武志

演題:糖尿病の新しい薬物治療
    【講師】
    国立病院機構熊本医療センター糖尿病・内分泌内科部長
    西川 武志

    演題:糖尿病の新しい薬物治療

熊本大学大学院生命科学研究部糖尿病分子病態解析学寄附講座特任准教授
本島 寛之

演題:ブルーサークルメニュー(BCM)試食会

    熊本大学大学院生命科学研究部糖尿病分子病態解析学寄附講座特任准教授
    本島 寛之

    演題:ブルーサークルメニュー(BCM)試食会

熊本中央病院 栄養科長
村岡 まき子

演題:ブルーサークルメニュー(BCM)試食会

    熊本中央病院 栄養科長
    村岡 まき子

    演題:ブルーサークルメニュー(BCM)試食会

セミナーの内容

  第59回肥後医育塾公開講座「みんなで減らそう、糖尿病!」が世界糖尿病デーに当たる11月14日、熊本市中央区手取本町の「くまもと県民交流館パレア」であり、約240人が聴講した。
 講演に先立ち、レストランシェフなどによって提供された低カロリー、減塩の外食メニュー「ブルーサークルメニュー」の試食会があり、その後、糖尿病専門医や行政、管理栄養士、小児科医、スポーツドクターなど6人が、それぞれ専門的な立場で講演した。会場からの質問に答えるパネルディスカッションもあった。

主催:公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社、県糖尿病協会、県糖尿病対策推進会議、NPO法人ブルーサークル2050、熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学分野
共催:県医師会、熊本市医師会、県

パレアホール(熊本市中央区)で開かれた公開講座には約240人が参加し、糖尿病と生活習慣の関わりなどに聞き入った

Q&Aコーナー「あなたの質問にお答えします」

県や熊本市の今後の取り組みを教えてください。
坂本 県は健康寿命の延伸を目標に、「くまもとスマートライフプロジェクト」を展開しています。@運動A食生活B禁煙C特定健診やがん検診受診D歯と口腔のケアE十分な睡眠─の6分野で具体的アクションを呼び掛けています。熊本市ではCKD(慢性腎臓病)対策に取り組んでおられます。

血糖値が130ぐらいあります。長期的な対応を教えてください。
豊永 糖尿病は糖負荷試験をすれば正確な診断ができます。動脈硬化の検査もされた方がいいと思います。食事や運動などの生活改善をし、定期的な通院を続けてください。

甘いものを食べ過ぎると糖尿病になるというのは、単純過ぎるのではないでしょうか。
三島 甘いものには糖分が多いので取り過ぎには注意が必要です。お子さんの場合は、必要なエネルギーの1割程度が間食の目安です。
荒木 同じカロリーでも単純糖質は血糖値を上げやすく、余計にインスリン分泌を促進しますので、甘いものの取り過ぎには注意が必要です。

父が糖尿病で、おばも予備群です。私の子どもも遺伝的に糖尿病が出やすいのでしょうか
中村 生活習慣の改善で糖尿病から離れる、つまり予防することができます。多くの人は何らかの病気の体質を持っているものですので、自分の体質を理解した上で、予防の方に考えを切り替えてみてください。

73歳女性。4カ月で5キロ減量したところ、足の筋肉が落ちました。張りもなくなり心配です。運動はラジオ体操と30分ほどのウオーキングです。
都竹 過度な食事制限をすると、脂肪ではなくて筋肉が減ります。また、リバウンドを繰り返すと安静時代謝が落ちて太りやすい体質になるほか、血圧や甲状腺ホルモンなどにも不調が起きます。紹介した「スロー筋トレ」を続けてみてください。

65歳女性。糖尿病の薬を1年間服用し、病院を3回替わりました。雑誌で「飲んではいけない」と紹介された薬のことが心配です。
西川 薬は発売の前も後も効能や副作用に関する検証が行われていますので、あまり心配されることはありません。副作用が心配な場合は、主治医に相談してください。肝臓や腎臓が悪いなど、一人一人の病態を考えた薬が処方してあるはずです。