肥後医育塾公開セミナー

肥後医育塾公開セミナー
トップページ肥後医育塾公開セミナー > 令和7年度 第3回公開セミナー「AI×ロボット×外科医療」
肥後医育塾公開セミナー

令和7年度 第3回公開セミナー「AI×ロボット×外科医療」

司会・講師

【司会】
肥後医育振興会副理事長
熊本大学名誉教授
片渕 秀隆

    【司会】
    肥後医育振興会副理事長
    熊本大学名誉教授
    片渕 秀隆


肥後医育振興会理事長
熊本大学名誉教授
松下 修三


    肥後医育振興会理事長
    熊本大学名誉教授
    松下 修三



福島 絵美



    福島 絵美

【座長】
熊本大学大学院
生命科学研究部消化器外科学教授
岩槻 政晃

演題:座長挨拶
    【座長】
    熊本大学大学院
    生命科学研究部消化器外科学教授
    岩槻 政晃

    演題:座長挨拶
【座長】
熊本大学大学院
生命科学研究部呼吸器外科学教授
鈴木 実

演題:座長挨拶
    【座長】
    熊本大学大学院
    生命科学研究部呼吸器外科学教授
    鈴木 実

    演題:座長挨拶
【講師】
熊本大学大学院
先端科学研究部医工学部門教授
諸岡 健一

演題:【講演1】医療×AIって何?
    【講師】
    熊本大学大学院
    先端科学研究部医工学部門教授
    諸岡 健一

    演題:【講演1】医療×AIって何?
【講師】
済生会熊本病院
呼吸器外科主任医員
大隅 祥暢

演題:【講演2】未来へつなぐ肺がん手術
    【講師】
    済生会熊本病院
    呼吸器外科主任医員
    大隅 祥暢

    演題:【講演2】未来へつなぐ肺がん手術
【講師】
国保水俣市立総合医療センター
整形外科主任医長
浦上 勝

演題:【講演3】整形外科領域におけるAIの活用
    【講師】
    国保水俣市立総合医療センター
    整形外科主任医長
    浦上 勝

    演題:【講演3】整形外科領域におけるAIの活用
【講師】
熊本大学病院
消化器外科特任助教
山下 晃平

演題:【講演4】AIが変える消化器外科医療
    【講師】
    熊本大学病院
    消化器外科特任助教
    山下 晃平

    演題:【講演4】AIが変える消化器外科医療

セミナーの内容

 第87回肥後医育塾公開セミナーが3月22日、熊本市中央区の熊本市医師会館で開催され、約100人が聴講した。年間テーマ「近未来の医療予想図をウオッチ:AI時代の最先端医療」の3回シリーズの3回目。今回は「AI×ロボット×外科医療−進化する“未来の手術の姿"と題し、4人の医師や専門家が登壇した。主催は公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社。

熊日YouTubeチャンネルで講演動画を公開
 3月22日に収録した講演の模様を熊本日日新聞社のYouTubeチャンネルで公開中です。QRコードを読み取ると、各コンテンツの動画を見ることができます。

約100人が参加した第87回肥後医育塾公開セミナー=3月22日、熊本市医師会館
講演者、座長、ファシリテーターが登壇した「クロストーク」では、多くの質問が寄せられ盛んな議論が交わされた

Q&Aコーナー

Q 医師がAIに頼りすぎてしまい判断力や技術が低下する恐れはないでしょうか。
A AIがあることで少し考えなくなるということはおそらく起こってくるでしょう。しかし、例えばそれが肺がんであるか、手術をしなければいけないかという判断と責任は医師が負うので、AIに任せて言いなりになるということは決してありません。(大隅)

Q AIやロボットの導入によって手術のレベルは均質化するのでしょうか。
A 若い外科医が早くから技術を習得できる環境が整っているのは事実でしょう。一方で、熟練した外科医の判断が術中に必要になることはあります。手術の技術として均質化していくものはあるかもしれませんが、全体的な外科医療としては均質化というのはないのではないかと思っています。また、今ある技術というのは既存の術式を対象にしているので、新しい術式の開発という面ではAIは太刀打ちできないでしょう。(山下)

Q AIやロボットを使った手術は非常に高度な医療なので、患者、特に高齢者への説明は難しいのではないでしょうか。
A 「ロボットが勝手に手術するのでは」と不安がる人が多いと思うので、「ロボットが自律的に手術を行うのではない」「例えば骨を削る場合に予定外のところに行くのを止めるなど、計画通りに手術が安全・正確に進むようサポートする機械」と伝え安心いただくことが重要です。(浦上)

Q AIやロボットが関わる手術では、どのような危険性が考えられるでしょうか。
A 肺がんの手術ではどうしても肺に集中するので、ロボットのアームが心臓や大動脈に当たっていないかということは常に念頭に置いています。ロボットが見えているところはかなり繊細な手術ができますが、その周りの部分はどうしても死角になってしまいます。ロボットには触覚がないので何かに当たっているかどうか感じることはできません。死角の部分で何かが起こってしまうという危険性は考えられるので、私たちが常日頃気を付けている部分です。(大隅)

Q 医師志望の中学生です。AIの発達で医師の活躍の場が減らないかと心配です。
A AIはデータを集めて学習します。症例数が多ければデータは集まりやすいので精度は高くなります。しかし、症例数が少なければデータは集まらず、経験と知識がないと対応できないということは絶対あります。そこは人間がやっていくしかないです。AIと新しい医療を作っていくという考え方で医師を目指してください。(諸岡)