肥後医育振興会 理事長 熊本大学 名誉教授 西 勝英 氏 |
【司会】 肥後医育振興会 常任理事 熊本大学 名誉教授 片渕 秀隆 氏 |
【座長】 JCHO人吉医療センター 院長 木村 正美 氏 演題:座長あいさつ |
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【座長】 熊本市民病院 産婦人科 部長 大竹 秀幸 氏 演題:座長あいさつ |
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【講師】 熊本大学大学院 生命科学研究部 消化器外科学講座 准教授 宮本 裕士 氏 演題:【講演@】高齢社会における消化器がん治療 |
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【講師】 熊本大学大学院 生命科学研究部 呼吸器外科・乳腺外科学講座 教授 鈴木 実 氏 演題:【講演A】高齢者肺がんの最新の治療:治癒とQOL(生活の質)向上を目指して |
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【講師】 熊本大学病院 乳腺・内分泌外科 教授 山本 豊 氏 演題:【講演B】ひとりひとりに合った乳がんの治療の進め方 |
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【講師】 くまもと森都総合病院 院長 鈴島 仁 氏 演題:【講演C】高齢者の血液がん治療 外来で行える治療の進歩 |
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第76回肥後医育塾公開セミナー「高齢者の『がん』治療」が7月30日、熊本市中央区の市医師会館で開かれた。主催は公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社。
JCHO人吉医療センター院長の木村正美氏と熊本市民病院産婦人科部長の大竹秀幸氏が座長を務め、県内の医師4人が、患者の年齢や体力に応じた適切ながん治療について解説。質疑応答も行われた。講演内容は熊日YouTubeチャンネルで本日から動画配信される。
Q 在宅療法での準備や心構えは。
A 血液がんの場合、怖いのは感染症です。手洗いなど日常の予防対策の徹底や、熱が出たらかかりつけ医に報告することなどが重要です。工事現場など土や砂ぼこりが舞う場所はカビによる感染症を起こしやすいため決して近寄らず、土いじりにも注意してください。(鈴島)
講演にもありましたが、お金の準備もお考えください。(大竹)
Q 治療の有無による違いは。
A 病気を治すことと、より長生きすることになります。薬を使っても使わなくても、症状や病気の進行があまり変わらない例も中にはありますが、統計学的に効く薬が選ばれていると考えてください。(鈴木)
Q がんになった場合の精神面が心配です。
A 人ががんになった場合に不安や心配に感じるのは、正しい情報や見立てが得られていない場合が多いです。医療者から正しい情報を得て自身の状態を把握するようにしてください。「国立がん情報サービス」とネット検索すると、国立がん研究センターのサイトで、冊子「がんと診断されたあなたに知ってほしいこと」を閲覧できます。きっと参考になると思います。(山本)
Q 治療中の体重減少や筋肉量減少の対策を教えてください。
A 外来で栄養剤を処方してもらう、リハビリテーションを行うなどの方法があります。中には入院して、胃まで管を通し栄養補給してもらう方もいます。がんの進行による症状の場合は改善が難しいことが多いです。(宮本)