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肥後医育塾公開セミナー

令和2年度 第2回公開セミナー「あなたがもし「がん」にかかったら」

司会・講師


肥後医育振興会 理事長
熊本大学名誉教授
西 勝英

【司会】
肥後医育振興会 常任理事
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学講座 教授
片渕 秀隆

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部脳神経外科学講座 教授
武笠(むかさ) 晃丈

演題:座長あいさつ
【座長】
熊本大学病院がんセンター准教授
野坂 生郷(きさと)

演題:座長あいさつ
【講師】
熊本赤十字病院 血液腫瘍内科部長
釆田(うねだ) 志麻

演題:【講演@】自分にあった専門医と歩む、がんの診断と治療
【講師】
日本赤十字社熊本健康管理センター 所長
吉田 稔

演題:【講演A】キャンサーサバイバーシップ(がんと共に生きる)の道しるべ セカンドオピニオン
【講師】
熊本市立熊本市民病院 産科部長
本田 律生

演題:【講演B】がん治療と妊娠
【講師】
熊本大学病院緩和ケアセンター特任教授
吉武 淳(あつし)

演題:【講演C】身近になってきた「緩和ケア」の最前線

セミナーの内容

  第71回肥後医育塾公開セミナー「あなたがもし『がん』にかかったら」が11月1日、熊本市中央区のホテル熊本テルサで開かれ、約150人が聴講した。公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社が主催。
 武笠晃丈・熊本大学大学院生命科学研究部教授と野坂生郷・同大病院がんセンター准教授の2人が座長を務め、県内の医師4人が、がんとの向き合い方やセカンドオピニオンの大切さ、緩和ケアの最前線について講演した。質疑応答のコーナーもあった。

第71回肥後医育塾公開セミナーの会場。新型コロナウイルス感染症対策として定員を絞って実施された=熊本市中央区のホテル熊本テルサ
会場からの質問に答えるパネリスト
講演動画を熊日YouTubeチャンネルで公開 11月1日に収録した講演の模様を熊本日日新聞社のYouTubeチャンネルで公開中です。QRコードを読み取ると、各コンテンツの動画を見ることができます。

Q&Aコーナー

Q がんになった人やその家族が抱える一番の不安は何ですか。
A 患者さんやご家族にはそれぞれのお仕事・ご家庭の背景に違いがありますので、不安に思われることもその方によって異なります。(釆田)

Q セカンドオピニオンを求めることで治療法が変わりますか。
A 診断や治療法は、一番効果的で、安全かつ経済的であるという標準治療に基づいています。そのためセカンドオピニオンで治療法が大きく変わることは少ないですが、それでもセカンドピニオンを聞くことで、納得して治療に臨めるようになるメリットがあります。(吉田)

Q 妊娠した後、がんと診断されました。どう対処すればよいですか。
A 母体と胎児、2つの命のことを考えなければなりません。例えば、胎児の生存が可能になる時期まで待って出産をし、その後に母体の治療を行う。出産を待てない場合は妊娠中絶手術をして母体を優先せざるを得ません。妊娠の中期以降の場合は、胎児がおなかにいる状態で抗がん剤治療を行うこともあります。医師との話し合いを経て選択してもらわなければなりません。(本田)

Q 「グリーフケア」について教えてください。
A 「グリーフ」とは、死別などの喪失体験による深い悲しみや悲嘆を表す言葉です。これらの苦悩に沈む人の心をそのまま受け止め、立ち直りや自立を支える取り組みを「グリーフケア」といいます。グリーフケアを学びたい人には、アルフォンス・デーケン氏や日野原重明氏の著書をお薦めします。(吉武)

Q コロナ禍でのがん治療への影響と対応について教えてください。
A 患者同士で支え合うがんサロンやピアカウンセリングが開催できないので、相談員のがん相談を強化しています。(釆田)
 研修や会合を開けないため、ネットを活用した情報提供のプロジェクトを発足させました。(吉田)
 出産間近の妊婦さんがコロナに感染された例もあります。その場合は、緊急の帝王切開で出産を早める対応を行っています。(本田)
 コロナ禍で家族との面会が制限される緩和ケア病棟ではなく、在宅療養を希望される方々が増えてきた感じがしています。(吉武)