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肥後医育塾公開セミナー

平成30年度 第2回公開セミナー「私たちの未来は“百寿社会”?」

司会・講師


肥後医育振興会理事長

熊本大学名誉教授

医療法人八代桜十字 丸田病院 院長
西 勝英

【司会】
肥後医育振興会常任理事

熊本大学名誉教授

くまもと江津湖療育医療センター総院長
遠藤 文夫

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部
産科婦人科学分野 教授
片渕 秀隆

演題:座長あいさつ
【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部
腎臓内科学分野 教授
向山 政志

【講師】
慶応義塾大学医学部
腎臓内分泌代謝内科 教授
伊藤 裕

演題:講演@百寿社会と幸福寿命
【講師】
熊本大学大学院生命科学研究部
産科婦人科学分野 准教授
大場 隆

演題:講演A女性のエストロゲン欠乏と更年期・老年期
【講師】
健軍熊本泌尿器科 院長
橋 渡

演題:講演B男性にも起こる更年期障害〜男性ホルモンの働きについて〜
【講師】
熊本市病院局
熊本市病院事業管理者
水田 博志

演題:講演Cいつまでも元気に歩こう〜ロコモ対策で健康長寿〜

セミナーの内容

  第65回肥後医育塾公開セミナーが1月12日、熊本市中央区のホテル熊本テルサであり、約300人が聴講した。公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社主催。
 講座は熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学分野教授の片渕秀隆氏と同腎臓内科学分野教授の向山政志氏の2人を座長に進行。「私たちの未来は“百寿社会"?」をテーマに、慶応義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授の伊藤裕氏をはじめ4人の専門医が講演した。続いてQ&Aコーナーも設けられ、聴講者の質問に答えた。

百寿社会≠テーマに開かれた第65回肥後医育塾公開セミナーの会場=熊本市中央区のホテル熊本テルサ
会場からの質問に答えるパネリスト

Q&Aコーナー

Q 40代女性です。更年期のイライラ感がひどく、漢方薬を服用していますが、この先、漢方薬の副作用も気になります。
A 更年期障害の悩みは多様で、症状がよく似た他の病気もあります。まずは内科を受診し、必要に応じて産婦人科の紹介をもらうとよいでしょう。漢方に限らず、3カ月間服用して効かなければ別の薬を医師に相談してください。(大場)

Q 60歳代女性です。高齢になると、男女の性ホルモンの割合が逆転すると聞きました。
A 閉経後の女性の中に、女性ホルモンが出なくなったために男性ホルモンが優位になる場合があります。(橋)

Q 産婦人科では女性を対象に女性ホルモンを補う治療をしますが、泌尿器科などでは男性にホルモン補充療法を行っていますか。
A 行いますが、米国に比べてかなり少なく、認知度を上げる必要があります。(橋)

Q 50歳代女性です。乳がんの手術後、抗がん剤とホルモン治療を行いましたが、最近、更年期症状が出てきました。
A 更年期症状は女性ホルモンの減少と関連しています。乳がんの種類によっては女性ホルモンの薬は避けるべきですが、植物エストロゲンの一種である大豆イソフラボンは、量を守れば安全なようです。(大場)

Q 閉経後の骨粗しょう症の女性が乳がんを発症した場合、ホルモン治療を行った方がよいですか。
A 骨粗しょう症と診断されている、また、既に骨折している方は、女性ホルモン以外の治療が必要になります。(大場)

Q 50歳代女性です。健康のため1日1万歩の歩行が推奨されていますが、歩く速さはどのくらいがよいですか。
A 健康増進のためには、最初は15〜20分程度から始め、隣の方と会話をできる程度のスピードがよいでしょう。心拍数が毎分100回を超さない程度の速さです。歩く時間帯は、骨粗しょう症予防のためにも日光を浴びられる昼間をお薦めします。(水田)

Q 80歳男性です。百寿社会に向け食事や運動のほか、どんな努力をすればよいですか。
A 健康な心で生きるために、自分の身の回りの人にも関心を持ってください。人でなければ、モノでも、生き物でも、植物でもよいです。毎日の変化を見ることが認知能力を上げることにもつながります。(伊藤)