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【オーガナイザー】 肥後医育振興会副理事長・熊本大学名誉教授 松下 修三 氏 演題:座長挨拶 |
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【座長】 熊本大学大学院生命科学研究部血液・膠原病・感染症内科学講座教授 安永 純一朗 氏 演題:座長挨拶 |
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【司会】 肥後医育振興会理事長・熊本大学名誉教授 片渕 秀隆 氏 |
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水上 清乃 氏 |
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【講師】 熊本大学病院 血液内科・医療の質安全管理部診療准教授 立津 央 氏 演題:【講演1】AI時代における血液がん治療の最前線 |
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【講師】 熊本大学病院 消化器内科診療講師 長岡 克弥 氏 演題:【講演2】口の中の変化で食道がんを早期発見 |
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【講師】 熊本大学大学院生命科学研究部 脳神経内科学教授 植田 光晴 氏 演題:【講演3】神経の病気に対する最新治療 |
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【講師】 熊本大学大学院生命科学研究部 循環器内科学教授 辻田 賢一 氏 演題:【講演4】AIがあぶりだす隠れ心臓病 |
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第86回肥後医育塾公開セミナーが11月15日、熊本市中央区の熊本県医師会館で開催され、約130人が聴講した。年間テーマ「近未来の医療予想図をウオッチ:AI時代の最先端医療」の3回シリーズの2回目。今回は「AI時代の最新医療〜がん・心臓病・血液や神経の病気〜」と題し、4人の医師が登壇した。主催は公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社。
Q 心房細動の最新治療法を教えてください。
A 心不全を起こす心房細動という不整脈そのものを正常な脈に戻す治療に主眼が置かれています。今はカテーテルを挿入して行うアブレーションが主な治療法です。そして、そのアブレーションにかかる時間を大幅に短縮したパルスフィールドアブレーションという方法が心房細動の最新治療法になっています。(辻田)
Q メージュ症候群と診断され、3カ月ごとに目の周りにボトックス注射をしています。別の治療法はないのでしょうか。
A ジストニアの症状が目の周りとか顔面に生じてくるのがメージュ症候群とされています。ジストニアは、自分が意図しないのに筋肉が勝手に収縮して動いてしまう病気で、ボトックス治療が一番効果的と言われています。筋肉を弛緩させるボツリヌス毒素を治療薬として応用したものです。ただ、注射をしても効果が長くは続かないので定期的に注射する必要があります。(植田)
Q 将来、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の治療に、AIはどう介入してくるのでしょうか。
A ALSの原因は完全に解明されておらず、効果的な治療法というのもこれからです。AIの活用により、この部分を治療するとALSに有効なのではないかということが新しく見つかったり、薬の候補が出てきたりというのが話題になっています。将来、AIが十分に活用されることで、治療ができなかったような病気にも治療薬が出てくるということを期待しています。(植田)
Q 最新医療を受けるにはお金がかかるのではありませんか。
A 医療費の観点からは、病気が再発すると再発時の医療費が増加するので、再発しないような治療を進めていくことが望ましいと考えます。また、理論的には、予防することでその分の医療費は削減できるので、早期発見、早期治療に向かうようなAIの使い方が大切と考えます。(立津)
Q AIが手術をする時代が来るのでしょうか。
A 答えとしては「半分イエス、半分ノー」です。手術中に必要な診断、あるいは手術そのものの技術を一部助けるという面では既に実用化されています。外科手術は芸術とも言われますが、それは患者一人一人に合わせて、その場その場の判断で手術をしなければいけないからです。今のAIで実際にロボットがそこまでできるかというと、まだ技術的には難しいです。そういう意味で半分はノーです。(長岡)