肥後医育振興会 理事長 西 勝英 氏 |
【司会】 肥後医育振興会 常任理事 片渕 秀隆 氏 |
【座長】 国立病院機構熊本医療センター がん総合医療センター長 境 健爾 氏 演題:座長あいさつ |
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【座長】 熊本大学病院がんセンター 外来化学療法センター 教授 野坂 生郷 氏 演題:座長あいさつ |
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【講師】 ひまわり在宅クリニック 理事長・院長 後藤 慶次 氏 演題:【講演@】在宅医療における地域連携 |
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【講師】 熊本赤十字病院 脳神経内科 寺崎 修司 氏 演題:【講演A】脳卒中診療の連携はかかりつけ医から始まり、かかりつけ医で完結する |
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【講師】 JCHO人吉医療センター 医療福祉連携室・がん相談支援センター 南 秀明 氏 演題:【講演B】がんの循環型地域医療連携について |
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【講師】 イエズスの聖心病院 院長 木村 哲也 氏 演題:【講演C】その人らしく生きる〜在宅での緩和ケア〜 |
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「『かかりつけ医』と『専門病院』の診療連携〜病気を治療・管理するには〜」と題した第74回肥後医育塾市民公開講座が12月11日、熊本市中央区の熊本日日新聞社で開かれた。主催は公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊日。肥後医育振興会理事長の西勝英氏が開会あいさつを行い、常任理事の片渕秀隆氏の司会で国立病院機構熊本医療センターの境健爾氏と熊本大学病院がんセンターの野坂生郷氏が座長を務め、4人が登壇。最後に質疑応答が行われた。
また、本セミナーは感染症対策を行い、参加人数を制限したうえで開催された。
Q 専門医とかかりつけ医の役割の違いは何ですか。
A かかりつけ医は自宅の近くにいて、体の不調を気軽に相談できる存在。専門医はかかりつけ医からの紹介を受けて、専門分野の診療を行い、3カ月や半年ごとに経過を診ていきます。(後藤)
Q 検査の間隔はどのくらいが適当なのでしょうか。
A 検査の種類、疾患、状態によって検査間隔は異なります。安定していれば徐々に間隔を空けることもあります。検査の前に危険因子の管理の徹底が重要です。(寺崎)
Q 治療を続けるか、緩和ケアにするか迷っています。
A 従来の治療か緩和ケアかを選択する考え方は変わり、現在では治療が始まったときから緩和ケアは必要と考えられています。がんだけでなく、呼吸器その他の慢性疾患の場合も同様です。大きな病院で治療を受けながら、緩和ケアの専門外来を受診されるケースもあります。治療を継続するかどうかについては、拠点病院の先生や相談室の担当者に相談されるといいと思います。(木村)
Q 脳卒中かもしれないと思ったとき、どうすればいいですか。
A いつまで発症していなかったか(最終健常時刻)、意識はどうか、呼吸はどうかを確認し、迷わず救急車を呼んでください。どんな薬を飲んでいるか分かるよう「お薬手帳」を用意してください。救急外来では医師に治療の是非の判断を求められるかもしれないので、決断を助けてくれる人に連絡をとっておくことも大切です。(寺崎)
Q がんは増えていますか。
A がんの増加の背景には高齢化の進行などもあり増えています。(南)
Q がんを治せる時代になりましたか。
A がんで治る人は増えています。新しい治療法の開発、がん検診、その他の検査による早期発見によって治るようになった面もあります。ただ、今はコロナ禍によって病院を受診しない人が増えているので、がんが進行した状態で発見されることが懸念されています。症状があったらかかりつけ医を受診してください。(木村)
Q 在宅療養は家族への負担が心配なのですが、希望者は増えていますか。
A コロナ禍によって面会が制限された影響もあり、在宅療養を希望する入院患者の方が増えています。(後藤)
国は在宅療養へシフトする方針を示していて、患者さんも多くの方が胸中では在宅療養を希望されているようです。コロナ禍で面会ができない状況になったため、当院でも終末期の患者さんについてはほとんどが自宅退院されました。(南)