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肥後医育塾公開セミナー

令和2年度 第1回公開セミナー「がんの予防と早期診断」

司会・講師


肥後医育振興会 理事長
熊本大学名誉教授
西 勝英

【司会】
肥後医育振興会 常任理事
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学講座 教授
片渕 秀隆

【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学講座 教授
馬場 秀夫

演題:座長あいさつ
【座長】
熊本大学大学院生命科学研究部(保健学系)女性健康科学講座 教授
田代 浩徳

演題:座長あいさつ
【講師】
熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学講座 准教授
山下 洋市

演題:【講演@】最新の疫学統計から読み解くがんの病因とその予防
【講師】
熊本大学病院消化器外科 講師
宮本 裕士

演題:【講演A】これからのがん検診:健康と未来を守る
【講師】
熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科学講座 准教授
大場 隆

演題:【講演B】遺伝するがんと向き合うために知っておきたいこと
【講師】
岡山大学病院 血液・腫瘍内科 助教
西森 久和
(収録動画による講演)
演題:【講演C】子どもからの「がん教育」

セミナーの内容

 第70回肥後医育塾公開セミナー「がんの予防と早期診断〜がんにならない、がんで死なないためにできること〜」が8月23日、熊本市中央区の市医師会館で開かれた。公益財団法人肥後医育振興会、熊本日日新聞社が主催。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため聴講者を50人に限定して実施。熊本大学大学院生命科学研究部の馬場秀夫教授と田代浩徳教授が座長を務め、消化器外科、産科婦人科、血液・腫瘍内科の各専門医4人が、がんを予防するための生活習慣の注意点などについて講演した。質疑応答の時間も設けられた。

第70回肥後医育塾公開セミナーの会場。新型コロナウイルス感染 拡大防止のため座席間隔を十分に取って行われた =熊本市中央区の市医師会館
会場からの質問に答える登壇者
講演動画を熊日YouTubeチャンネルで公開

Q&Aコーナー

Q 60代女性。早期に発見しやすいがん、しにくいがんなどはありますか。
A 出血など症状があると見つけやすいですが、膵臓や肝臓のがんは症状が出ないため見つけにくいです。(山下)

Q 60代女性。唾液や血液などでがんを発見できる検査はありますか。
A 唾液や血液の中の物質からがんを発見する検査法はありますが、まだ科学的検証が十分とはいえません。(宮本)

Q 60代男性。がん検診時の新型コロナウイルス対策はどうされていますか。
A 「3密」回避や消毒などを徹底し、発熱などがある受診者の検査時期をずらすなどの対策を講じています。(宮本)

Q 30代女性。がんの発症部位も遺伝しますか。
A 大腸がんや子宮体がん、卵巣がんなどは他のがんよりも遺伝と関連性がある場合が多いようです。同じ遺伝性がんでも発症部位は家系によって傾向があるようです。(大場)

Q 80代男性。どんな生活をして予防すれば、がんにならないでしょうか。
A 危険因子が判明しているがんについては、禁煙する、飲酒を控えることなどで予防が期待できます。ただ、全てのがんを予防できるわけではないので、検診が重要になります。(西森)

Q 60代男性。がんの発症部位と生活習慣の相関について知りたいです。
A 肉に偏った食事によって大腸がん、喫煙で肺がん、お酒の飲み過ぎで食道がんのリスクが高まります。偏った生活習慣は避けてください。(西森)

Q 50代女性。大腸がんの予防とその食事療法について教えてください。
A 喫煙や肥満がリスク因子です。食事では赤い肉を鶏肉や魚に置き換えると発症リスクが低くなります。(山下)

Q 70代女性。両親をがんで亡くしました。娘の私もがんになりますか。
A 若くしてがんを発症したり、複数箇所にがんが出たりした場合は遺伝的要因が疑われますが、70代までがんに縁がなく過ごしておられるようですし、遺伝については気にされなくてよいと思います。(大場)