肥後医育塾公開セミナー

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令和元年度 第2回公開セミナー「あなたもかかる? 知っておきたい感染症」

司会・講師


肥後医育振興会理事長
熊本大学名誉教授
医療法人八代桜十字丸田病院 院長
西 勝英


    肥後医育振興会理事長
    熊本大学名誉教授
    医療法人八代桜十字丸田病院 院長
    西 勝英

【司会】
肥後医育振興会理事
熊本大学名誉教授
くまもと江津湖療育医療センター 総院長
遠藤 文夫

    【司会】
    肥後医育振興会理事
    熊本大学名誉教授
    くまもと江津湖療育医療センター 総院長
    遠藤 文夫

【座長・講師】

松下 修三 氏・岩越 一

演題:座長あいさつ
    【座長・講師】

    松下 修三 氏・岩越 一

    演題:座長あいさつ
【座長・講師】
熊本市民病院感染症内科部長
岩越  一

演題:【講演@】倦怠感と高熱ってインフルエンザ?
    【座長・講師】
    熊本市民病院感染症内科部長
    岩越  一

    演題:【講演@】倦怠感と高熱ってインフルエンザ?
【講師】
済生会熊本病院消化器内科部長
兼 腫瘍内科・糖尿病科部長代行
兼 栄養部長
今村 治男

演題:【講演A】吐き気と下痢ってノロ?
    【講師】
    済生会熊本病院消化器内科部長
    兼 腫瘍内科・糖尿病科部長代行
    兼 栄養部長
    今村 治男

    演題:【講演A】吐き気と下痢ってノロ?
【講師】
済生会熊本病院管理栄養士
松ア 凜子

演題:【講演A】吐き気と下痢ってノロ?
    【講師】
    済生会熊本病院管理栄養士
    松ア 凜子

    演題:【講演A】吐き気と下痢ってノロ?
【講師】
熊本産科婦人科学会理事
片渕美和子

演題:【講演B】誰に相談する?性感染症
    【講師】
    熊本産科婦人科学会理事
    片渕美和子

    演題:【講演B】誰に相談する?性感染症
【座長・講師】
熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター
臨床レトロウイルス学分野 教授
松下 修三

演題:【講演C】誰に相談する?エイズ
    【座長・講師】
    熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センター
    臨床レトロウイルス学分野 教授
    松下 修三

    演題:【講演C】誰に相談する?エイズ

セミナーの内容

 第68回肥後医育塾公開セミナー「あなたもかかる? 知っておきたい感染症」が10月20日、熊本市中央区のホテル熊本テルサであり、約100人が聴いた。公益財団法人肥後医育振興会、一般財団法人化学及血清療法研究所、熊本日日新聞社主催。
 熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターの松下修三教授と熊本市民病院感染症内科の岩越一部長の2人が座長を務め進行。感染症や消化器内科、産婦人科の専門医ら5人による講演の後、質疑応答の時間も設けられ、感染症の最新状況や予防、治療法などについて理解を深めた。

「感染症」をテーマに開かれた第68回肥後医育塾セミナー=熊本市中央区のホテル熊本テルサ
会場からの質問に答える登壇者

Q&Aコーナー

痢ではありませんが、白っぽい便が出ることがあります。
胆管閉塞の疑いがあり、閉塞性黄疸(おうだん)も考えられます。便の色は胆汁(たんじゅう)の色なので、胆管がんや胆石症により胆汁が出なくなると白い便が出ます。そのほか黄疸には、目が黄色くなるなどの特徴があります。感染症のコレラも白い便が出て、米のとぎ汁状の激しい下痢を伴います。(今村)

食中毒になりやすい環境(温度や湿度)について教えてください。
細菌の増殖には、適した温度、水分、栄養が必要です。食品には水分と栄養が含まれているので、温度に特に気を付けてください。細菌によって低温や高温を好むものがありますが、多くは20〜50度の環境を好むといわれます。その温度帯を避けるために冷蔵庫をうまく活用し、調理の際は食品を十分に加熱してください。(松ア)

子宮頸がん予防ワクチンの危険性について教えてください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染予防ワクチンで、子宮頸がん予防の効果があります。政府の積極的な接種勧奨もあり、一時は女子中学生の70%近くが予防接種を受けましたが、接種後の痛みや神経・精神症状が問題となり裁判に発展しました。その後の調査で、重大な有害事象との明らかな因果関係は認められなかったことが証明されていますし、日本におけるワクチンの効果も確認されています。しかし政府は、現在、ワクチンの接種を積極的には勧めていません。健康被害に対する補償体制が整っていないこともありますが、副作用への不安感がまだ根強いのでしょう。どのワクチンにも副作用は付きもの。私には3人の娘がいますが、自費でみんな接種を受けました。小児科、産婦人科、医師会も予防接種を勧めています。オーストラリアなどでは男女に予防接種が行われています。男性にもワクチン接種が必要だと思います。(片渕)

性感染症かどうか、自分で分からない場合でも病院に行った方がよいですか。
パートナーが性感染症と診断されたら、必ず受診してください。男性では風俗店等に行った後で痛みや発疹などがある場合、女性では性交後におりもの(帯下)が増える、臭いが気になる、腹痛があるなどの場合は早めに受診してください。(片渕)