文字サイズ
【熊遊学(ゆうゆうがく)ツーリズム】過去から現代日本が見える「西洋史学」
先端の研究者をナビゲーターに、熊本の知の世界を観光してみませんか! 熊本大学を中心に地元大学の教授や准教授が、専門の学問分野の内容を分かりやすく紹介する紙上の「科学館」「文学館」。それが「熊遊学ツーリズム」です。第17回のテーマは「西洋史学」。さあ「なるほど!」の旅をご一緒に…。
【四季の風】第18回 麦の秋
「麦の秋」とは、麦熟るる頃をさす季語で、五月から七月ごろのことをいう。「麦の秋」は「麦秋(むぎあき)」あるいは「麦秋(ばくしゅう)」ともいうが、それぞれいい語感だ。私は長い間俳句を作っているが、これは若い頃はさほど気にとめなかった季語だ。しかし最近、年とともに好きにな った。小津安二郎に「麦秋」という映画があるように、どこかからりとして淡白な味わいのあることばである。 麦秋という季節を感じるにはやはり、金色に熟れた一面の麦畑とそれを渡る風を思えばいい。故郷のような景色とむせるような麦の熟した色と匂いの中に、どこか生の終わりの予感がする。私は、麦秋の景を思っただけで、成熟から凋落(ちょうらく)への予感の切ない思いで胸がいっぱいになる。
【見る・知る・感じる 熊本まつり探訪】宮原の夏の風物詩 水力で動く舞灯籠(まいどうろう)【宮原地蔵祭】
開催日:8月23日(木)、24日(金) 開催場所:宮原振興局周辺(八代郡氷川町宮原) 九州自動車道八代ICから車で約10分、鹿児島本線有佐駅から徒歩約20分 (問)氷川町観光物産協会(商工観光課内) ☎0965(62)2315