肥後医育塾公開セミナー

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平成23年度 第1回公開セミナー「在宅医療を考える 〜自宅で安心して過ごすために〜」

【講師】
居宅介護支援事業所おんさ 管理者・介護支援専門員
谷口 兼一郎

『《在宅医療を支える専門職からの報告と提言》A介護保険と介護支援専門員(ケアマネジャー)』
幅広い介護をサポート


   介護保険では、65歳以上の被保険者が“要介護"と認定されると、さまざまな介護サービスが受けることができます。40歳〜64歳の方も、末期がん、パーキンソン病など16種類の難病と呼ばれる特定疾病に限り、保険が適用されます。認定は要支援1と2、要介護1〜5の計7区分に分かれています。
 介護保険によるサポートは、幅広い介護の知識を持つ介護支援専門員(ケアマネジャー)が行います。介護支援専門員は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、特別養護老人ホームなどに在籍しています。
 地域包括支援センターは、介護保険内の支援に限らず、地域に暮らす生活者の健康状態や日常生活に関するさまざまな相談に応じるため設置され、熊本市には29カ所あります。
 ケアマネジャーの役割は広範囲に及びます。@介護が必要な本人、家族からの相談受け付けA介護保険の申請や更新手続きの代行B利用者や家族の希望による心身状態に合ったサービスが受けられるケアプラン(居宅サービス計画)作成Cサービス提供事業者への連絡や手配D主治医と連携した疾病・生活改善の支援E病院と連携した入退院の手続きやスケジュール調整の手伝いF施設入居希望者に対する適切な施設選びの手伝いG施設利用者の生活支援のためのアドバイス―などです。
 2007年の「がん対策基本法」施行以降、末期のがん患者さんに対しては、介護保険の適用が迅速になりました。加えて、床ずれ防止用マットの使用、楽な体位を保つための電動ベッド導入のほか、ヘルパーの定時訪問によるおむつ交換、床ずれ予防のための体位変換―といった在宅緩和ケアが手厚く行えるようになりました。