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『主催者あいさつ 子どもたちにゆとりを』
肥後医育振興会は熊本大学医学部創立百周年を記念して結成された財団法人です。研究者の育成をはじめ講演会の開催、留学生への援助など、医学一般に関するお世話や助成を目的に活動しています。その一つ、この肥後医育塾は熊本日日新聞社、化学及血清療法研究所との共催による公開セミナーですが、そのときどきに応じた話題をテーマに講演会を行っています。
最近、子どもたちが引き起こす事件がよく話題になります。子どもたちを見ていると、早い時期から学習塾などに通っており、勉強のし過ぎではないかと感じることがあります。私の子どものころとはずいぶんと様子が変わりました。
幼いころから勉強を詰め込まれた子どもたちが成人したときに、悪影響が出るのではないかといつも心配しています。もっとゆとりを持って、伸び伸びと生活させることが大切ではないでしょうか。
今回は「子どもの心のケア」をテーマに、小児医学の権威である先生方をお招きしました。現代の子どもたちの行動や生活習慣なども絡めながら、心のケアについて一緒に考えてみたいと思います。