あれんじのページ

「あれんじ」 2018年10月6日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもの目の異常

4歳の子の目が内側に寄っているように見えます。

さまざまな原因で起こる斜視

 ご質問のお子さんは「斜視」と呼ばれる状態が考えられます。斜視は、子どもの100人に2人くらいに見られ、子どもの目の病気としては珍しくありません。

 物を見ようとするときに、片目は正面を向いていても、もう片目が違う方向を向く状態が斜視です。常に斜視がある場合は気付きやすいですが、時々斜視の状態になり気付きにくいケース、成長してから目立ってくるケースなどもあります。

 子どもの目は未熟です。乳児期などでは、寝ぼけていると左右の視線が合わないことがあります。このような場合は心配いりませんが、4歳のお子さんに急に斜視が起こったということであれば、何らかの原因がある可能性があります。

 目を動かす筋肉や神経の障害、遠視、その他の目の病気、脳の病気、全身の病気に伴う症状の一部など、斜視の原因はさまざまです。できるだけ早く眼科の先生に相談されることが必要です。幼児期は目の発達にとって最も重要な時期であるため、治療が遅れると、両方の目で物を捉える力や視力の獲得が難しくなることがあるからです。


定期的な健診の受診も大事

 治療は眼鏡による矯正や場合により手術が行われますが、原因や年齢で対応も異なります。

 子どもは見えにくい状況に順応できてしまう場合もあり、症状を自分から訴えることはあまりありません。症状がないからといって3歳児健診など眼科健診を勝手に取りやめたりせず、定期的な健診をしっかり受診することも大事です。

 斜視だけでなく、何か気になる症状がある場合にはできるだけ早く眼科の先生へ相談するようにしましょう。


熊本大学大学院
生命科学研究部
小児科学分野
松本志郎 准教授

目の発達に最も重要な幼児期。できるだけ早く眼科医に相談を