パーキンソン病 |
パーキンソン病は、ジェームズ・パーキンソンが1817年に初めて報告した病気です。彼の名前にちなんでパーキンソン病と呼ばれるようになりました。 今回は、決してまれな病気ではないパーキンソン病についてお伝えします。 |
パーキンソン病とは |
[図1]
パーキンソン病は、多くの場合、50から60歳代に症状が出始め、ふるえ(振戦(しんせん))、筋肉のこわばり(固縮(こしゅく))、動作が遅くなる(動作緩慢)、倒れやすい(姿勢反射障害)といった症状が見られます。 |
パーキンソン病の症状 |
[図2]パーキンソン病の症状
手、足、頭、体全体がふるえるようになります。左右どちらかが強いのが普通です。動作をしていないとき(安静時)に強くふるえ、動作をする時には消えたり軽くなったりするのが特徴です。1秒間に4〜5回くらいのふるえで、手指に起こるときは丸薬を指で丸める仕草に似ています。 |
治療法 |
[図3]脳深部電気刺激療法(DBS)
中心は薬物療法です。ほかに食事療法、リハビリテーション療法、手術療法があり、最近では遺伝子治療も研究されています。 |
熊本大学講師
大学院医学薬学研究部 神経内科学分野 平野照之 |