主な原因は、ファイル交換ソフト・ウイルスです。ファイル交換ソフトは「ウイニー」が有名ですが、ほかにも「シェアー」や「ドンキー」など多数あります。音楽ファイルや映画、アニメなどを無料で入手できるため、違法行為にもかかわらず利用が絶えないソフトです。しかし「交換」ソフトの命名に注意してください。代償として自分のパソコンの中身を世界中に公開してしまうことになります。本来、一部しか公開しないものですが、機能上悪質なウイルスに非常に感染しやすく、結果として、パソコンの中身すべてが、本人が気づかないまま世界中にさらされます。「パソコン情報暴露ソフト」と呼んだほうが適切かもしれません。暴露された情報を著名な掲示板に転載して世間の話題になることを楽しむ人物もいます。
そのほかの原因に、パソコンやUSBメモリーの紛失・盗難があります。拾得者や窃盗(せっとう)者が、中にある情報を「名簿屋」に売り渡したり、インターネットの掲示板にさらしたりするのです。
その結果、本人は、職場での懲戒処分、民事訴訟、著作権法違反、個人情報保護法違反、ある種の資格剥奪(はくだつ)、クレジットの支払いなど、さまざまな危機にさらされることになります。
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