離乳食の進め方 |
個人差大きい離乳の過程 |
育児相談の時に多く受ける質問の一つが、離乳食の進め方です。最近は、離乳食の開始や完了の時期がともに以前より遅くなる傾向にあります。 |
無理してやめなくていい母乳やミルク |
母乳やミルクを十分に与えることによって、離乳の開始はゆっくりになるようです。5ー7カ月ごろの赤ちゃんは、口に入ったものを押し出す反射が次第に弱くなります。するとスプーンを使って食べさせやすくなります。その時期まで待つと、離乳が少し上手に始められます。母乳やミルクは親子のスキンシップにも重要なので、離乳が進んでも赤ちゃんが欲しがればあげてかまいません。 |
大切な離乳完了ごろの“手づかみ食べ” |
熊本大学医学部附属病院
小児科 助教 中村公俊 離乳完了ごろ、赤ちゃんは手づかみで食べたがるようになります。この“手づかみ食べ”は、目と手と口の協調運動を発達させるために大切だといわれています。また最近は、食物アレルギーを気にする親が増えています。食物に気を配ることは大切です。しかし思い込みでいくつもの素材を排除して、栄養の偏りが生じていることがあります。卵などの除去食は医師の指導を受けながら行ってください。 |
Q&A |
3歳の男の子です。ウンチが硬くてなかなか出ません。1歳半ぐらいからだんだん便が硬く大きくなり、最近はウンチの時は痛がって大変です。便秘の薬は癖になると聞きましたので使いたくありません。どうしたらいいでしょうか。 |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 小児科 准教授 三渕浩 まずは食事と排便習慣の確立が大事だと思います。野菜や根菜類、こんにゃく、海藻などをたくさん食べて、腸の動きをよくすること。リンゴ、バナナ、ミカンなど果物類も効果があります。加えて、水分をたくさん取ることも重要です。 |