身長が高い・低い |
病気の症状の場合もある高身長、低身長 |
4月、5月には身体測定があり、身長が伸びたかどうかが気になります。身長が高いこと、低いことと、子どもの病気とはどのような関係があるのでしょうか。 |
身長が心配なときはグラフをつけてみましょう |
身長が低いことを心配して病院に来る子どもさん、つまり低身長による受診は少なくありません。低身長の80%以上は、体質性、家族性といった生まれつきの伸び方の違いのために、ほかの子どもよりも身長が伸びる時期が遅くなることによって起こります。このような場合は、最終的にほかの子どもの身長に追いつくこともあり、両親や兄姉にも成長の時期が遅かった人がいるものです。 |
自分の身長を選ぶことはできません |
熊本大学医学部附属病院
小児科 助教 中村公俊 身長が低い子どものほとんどは病気ではありません。身長が伸びるのは一般にうれしいことですが、自分で自分の身長を選ぶことはできません。身長が高い、低いということは世の中に山ほど存在する多様な個体差の中の一つに過ぎないと思います。外来には病気ではない低身長の子どもさんも多く来られます。病気でない場合、治療によって身長を伸ばすことはできませんが、さまざまな個性の中で自分の良さを見いだしてくれるようにお話ししています。 |
Q&A |
2カ月の男の子ですが、おへそが親指ぐらい出ています。1カ月検診で産科の先生に相談したところ、放っておいていいと言われました。最近さらにひどくなったようです。どうしたらいいでしょうか。 |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 小児科 准教授 三渕浩 通常の出べそ(臍(へそ)ヘルニア)は、産科の先生がおっしゃったように、放っておいても良くなることがほとんどです。しかし、中には腹直筋の開離が原因だったり、引っ込んだものの、跡にしわが残るということもあるようです。 |