集団生活と子どもの病気 |
最初の1年を乗り切る準備を |
桜咲く4月、保育園や幼稚園などに初めて登園するお子さんと保護者の方々は期待と不安でいっぱいのことと思います。これから始まる集団生活ではどのような病気に気をつけたらよいのでしょうか。 |
大切な予防接種とサポートづくり |
まず予防接種を早めに済ませましょう。水ぼうそう、おたふくかぜ、インフルエンザなどにかかると1週間程度お休みすることになります。これらは予防接種によって防いだり軽く済ませたりすることができます。また、BCG、三種混合、ポリオ、麻しん風しん混合ワクチンなども必ず受けておいてください。 |
園との情報交換で早めの予防、診断を |
熊本大学医学部附属病院
小児科 助教 中村公俊 集団生活では「しらみ」や「みずいぼ」が流行することもあります。 |
Q&A |
子供が高熱を出し病院を受診した時、鼻水でインフルエンザの検査をしていただきました。すぐにインフルエンザと分かり、お薬をいただきました。ほかにもいろいろな感染症の迅速診断ができると聞きました。どんな病気が分かるのでしょうか? |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 小児科 准教授 三渕浩 ここ数年で急速に普及してきている迅速診断検査法。インフルエンザが有名ですが、RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌、ロタウイルスなどが一般的に可能です。最近は精度、感度とも上昇しています。鼻粘膜や咽頭(いんとう)のぬぐい液、便などを検体として、30分ぐらいで結果が出るので、その後の病状予測と治療法の選択に非常に有用です。 |