小児科を卒業するとき |
何歳までという 決まりはない 小児科受診 |
「何歳まで小児科を受診してよいのか」と聞かれることがあります。赤ちゃんから保育園・幼稚園児、小学生などが来ている小児科に、中学生や高校生が行くのはちょっと抵抗があるかもしれません。 |
子どもによって違う 小児科受診の卒業 |
子どもは大人をただ小さくしたものではありません。子どもは常に成長し続けるので、年齢によってかかりやすい病気も違います。こころの発達や思春期特有の病気なども成長に合わせて診ていくため、成長が終わるまでは小児科を受診した方が良い場合が少なくありません。 |
病気や 体質記した 母子手帳を 子どもに |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 小児科を卒業した後は、子どものころにかかった病気、体質などを自分で説明する必要があります。そんなときに役に立つのが母子手帳です。 |
Q&A |
3歳の長男は超未熟児で生まれ、現在、脳性マヒの診断を受けています。訓練に通っていますが、手足に余計な力が入ってまだ歩けません。言葉もはっきりしません。このまま障がいが残ってしまうと考えると不安です。 |
熊本大学医学部附属病院
新生児学寄付講座 特任教授 三渕浩 私もいつも考えている問題です。医学がどんなに進歩しても、一部の子には障がいが残ってしまいます。施設に通院し訓練を受けていらっしゃるのであれば、それを続けていくことが大切です。現在の方法以外に根拠のある特別な訓練方法や薬物があるわけではありません。訓練の効果は目に見えて出るものではありませんので、あせる気持ちや不安も理解できます。 |