男の子の外性器異常 |
成長につれ減る赤ちゃんの真性包茎 |
外性器とは、男の子では「おちんちん」(陰茎(いんけい))と「きんたま」(精巣(せいそう))のことです。 |
生後6カ月くらいまで様子を見る停留精巣 |
「きんたま」の異常として、停留精巣と陰嚢(いんのう)水腫があります。 |
よく似た症状の陰嚢水腫とそ径ヘルニア |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 陰嚢水腫は、陰嚢に腹水がたまった状態です。精巣が陰嚢へ移動する通り道から少しずつ腹水が陰嚢にたまります。そのため片側、または両側の陰嚢が大きく腫れて見えます。ほとんどの場合、この通り道は1歳ごろまでに閉じるので、陰嚢水腫も自然によくなります。 |
Q&A |
2歳の女児ですが、最近1カ月に1回の周期で高熱が出ます。いろんな病院で診ていただきましたが、扁桃炎と言われたり、リンパ節炎と言われたり、診断はまちまちです。熱は高熱で3—4日続きます。炎症反応も上がっているようですが、元気はあり、熱が下がるとけろっとしていますので、それ以上、検査はしていません。しかし、何回も繰り返すのでご相談しました。 |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 新生児学寄附講座 特任教授 三渕浩 繰り返す発熱で最も多いのは、病原体が異なる複数の感染症の合併です。保育園の行き始めなどに多く、それぞれの幼児で症状が異なります。周期も一定しておらず、連続してだらだら発熱したり、よくなったと思って保育園に行くとまた発熱したりするパターンがあります。心配で大学病院を受診されるケースも多いですが、検査で炎症反応がなかったり、発熱が続く割には重症感はなく、2—3カ月で熱が出なくなります。 |