子どもの虫歯と歯磨き |
6歳児の6割以上にある虫歯 |
子どもの歯は、生後6カ月ごろから生え始め、2歳過ぎごろまでに乳歯の20本が生えそろいます。一般に、まず下の前歯が2本、次に上の前歯が2本生えてきますが、生える時期や順番には個人差があり、1歳を過ぎてから生え始めることもあります。また、6歳ごろから12歳ごろにかけて乳歯が抜けるのに伴って、大人の歯である永久歯が生えてきます。 |
大切な、乳歯の時からの予防と治療 |
乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすく、悪化するのも速いです。特に生えてすぐの歯は未成熟で、酸の影響を受けやすいと言われています。乳歯の虫歯があると、栄養、言葉、永久歯の生え方などに影響することがあります。そのため、乳歯の時から虫歯を予防し、治療することが大切です。 |
歯磨きとともに定期的な検診を |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 虫歯になりやすい部位として、歯と歯の間、前歯の付け根、奥歯の溝などがあります。これらの場所は歯磨きも届きにくく、注意が必要です。歯が生えてきたら、少しずつ歯磨きを始めてみてください。最初は歯磨きの習慣をつくることを目標にします。子どもをひざの上に仰向けに寝かせて、歯ブラシを小さく動かしながら歯と歯の間、前歯の付け根などを磨いてあげてください。磨く力が強いと嫌がることが多いようです。子どもの歯磨きには150g程度の力をかければよいと言われます。料理用のはかりに歯ブラシを当てて押さえてみると力の加減が分かるかもしれません。 |
Q&A |
赤ちゃんが生まれると、以前は産科入院中に血液型を教えていただいていましたが、最近は教えていただけないようです。生まれてすぐに血液型の検査をしないのでしょうか? |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 新生児学寄附講座 特任教授 三渕浩 ご指摘のように、以前は生まれたお子さんの血液型を検査していましたが、最近はしなくなりました。その理由は、赤ちゃんの血液型の判定は難しいことがあり、間違っていることがまれにあるからです。 |