子どもの目の病気(結膜炎) |
よく見られる結膜炎 医師の指示なく眼帯を付けないように |
生まれてすぐの赤ちゃんは目をつぶってばかりですが、次第に目を開け、動くものを追って見るようになります。これを追視と呼び、3—4カ月健診の発達の目安としています。物を見る能力は、生まれてから小学校に入学するころまでに次第に発達します。その間に目の異常が続くと、目の働きが悪くなることがあります。 |
自然に治ることもある赤ちゃんの結膜炎 |
また、赤ちゃんの結膜炎は、鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)や睫毛内反(しょうもうないはん)によって起こることがあります。鼻涙管閉塞では、涙を目から鼻へ流す管が通りにくくなっています。そのため自然に出る涙が流れずに目やにとなり、炎症を起こします。成長とともに治ることが多いのですが、マッサージや手術が必要になることもあります。 |
早く見つけて、治療したい斜視 |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 健診の際に相談を受ける異常として、斜視があります。斜視とは両目の視線が対象に向かってそろわず、片目の視線が別の方向に向かっている状態です。目を動かす筋肉の異常、視力の異常などで起こります。症状として、目つきがおかしい、物を見ようとするときに黒目が内側に動く、首を傾けて見る、などがみられます。眼科で専門の治療を行いますが、立体的に見る力は小さいときから発達するため、斜視は早く見つけて治療をすることが大切です。 |
Q&A |
新しい日本脳炎の予防接種が可能になったと聞きました。受けていいものでしょうか? |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 新生児学寄附講座 特任教授 三渕浩 最近、厚生労働省は、新しい日本脳炎ワクチンを承認しました。原材料にマウスの脳を使用した旧ワクチンより、副作用が少ないとされる手法で製造されています。 |