腎臓病や糖尿病を早期に発見 |
腎臓病や糖尿病を早期に発見 |
4月、5月には小学校、中学校などで尿の検査があります。尿を検査することで何が分かるのでしょうか。 |
精密検査が必要なこともある血尿や蛋白尿 |
潜血が見られる尿のことを血尿と呼びます。尿に血液の一部である赤血球が出ている状態です。ほとんどは病気とは関係のない「無症候性血尿」なので、あまり心配はいりません。初めての血尿や肉眼的血尿(紅茶色やコーラ色の尿)の場合は精密検査を行います。 |
原因、治療が異なる1型・2型の糖尿病 |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 尿に糖が多く出ているときは糖尿病が考えられます。子どもの糖尿病には1型と2型があり、原因や治療法が違います。1型糖尿病は、糖を栄養として利用する時に必要なインスリンを、自分で作ることができなくなる病気です。インスリンの注射を自分で行うことで治療します。2型糖尿病は、体質などによってインスリンの働きが悪くなる病気です。薬で治療することがありますが、運動や食事を変えるとよくなることもあります。しかし体質の影響が強いので、必ず定期的に病院で検査を受けてください。 |
Q&A |
生後1カ月半の男の子です。1カ月がたったころから、授乳後にげっぷを出すため、たて抱きして背中をさすっていると、今飲んだおっぱいをピューッと吐いてしまうようになりました。ひどい時は授乳ごとに吐き、最後には黄色い液体がでるようになりました。どうすれば、吐かずに飲ませることができるでしょうか。 |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 新生児学寄附講座 特任教授 三渕浩 体重の増え方はどうでしょうか?よく増えているのなら、そんなに心配しなくてよいと思いますが、体重の増えが悪いときは病気の可能性があります。生後しばらくして始まる嘔吐(おうと)に「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」という胃の出口が狭くなる病気があります。噴水のように嘔吐することで知られ、吐いた後にまたすぐミルクを欲しがったりします。また、繰り返す乳児の嘔吐の原因として「胃軸捻転(ねんてん)症」があります。症状の経過と捻転時のレントゲン写真などから診断されます。心配な時は近くの小児科にご相談ください。 |