O脚・X脚・偏平(へんぺい)足 |
発達の過程で見られるO脚とX脚 |
脚の形は目につきやすいので、気にされることがあるかもしれません。O脚は、両方のかかとを付けたときにひざの間が開いてしまうことです。両足がアルファベットのOの文字のように見えることから名前が付いています。特に赤ちゃんは、ひざの下の骨がもともと内側に曲がっているため、生まれつきO脚になっていることが珍しくありません。1歳ごろに最も目立ちますが、歩き始めると次第に改善し、3歳ごろまでに自然によくなってしまいます。 |
関節や骨の病気が疑われる場合検査と治療を |
O脚やX脚が、関節や骨の病気の症状として現れることもあります。脚以外にも骨の変形を認めるとき、複数の関節の痛みを伴うとき、身長が極端に低いときなどは、かかりつけ医に相談してください。X線撮影や血液検査を行う場合があります。 |
偏平足に加えて痛みがあれば相談を |
熊本大学医学部附属病院
小児科 講師 中村公俊 偏平足とは、足の先からかかとまでの、骨が作るアーチ構造が十分にできずに、土踏まずができていない状態です。 |
Q&A |
生後1カ月の赤ちゃんの母親です。インフルエンザにかかってしまいました。近くの病院でタミフルを処方してもらいましたが、母乳を与えているのに飲んでいいのか、母乳をどうしたらいいのか、赤ちゃんにうつったらどうしよう、と悩んでいます。 |
熊本大学大学院
医学薬学研究部 新生児学寄附講座 特任教授 三渕浩 まずは、お母さんが安静、休息、栄養を取って、早くよくなることが大切です。タミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬をお母さんが飲むことは、問題ありません。一般的に、発病後、早めに飲むと効果が期待できます。赤ちゃんに対する抗インフルエンザ薬の投与は、通常1歳未満児へは慎重にするので、1カ月の赤ちゃんには使用しないと思います。また、抗インフルエンザ薬や風邪薬の母乳への移行は少量ですので、母乳も中止する必要はありません。 |