子どものインフルエンザ |
症状が強い時は処方された熱さましを |
冬が近づいてくると、インフルエンザの流行が心配になります。インフルエンザは、せきやくしゃみなどによって、鼻やのどから出たウイルスが、空気と一緒に他の人に取り込まれることによってうつります。ウイルスをもらってから1、2日程度で発熱、せきや鼻水、頭や筋肉の痛みなどの症状が起こります。通常は発熱が3日から5日ぐらい続きます。インフルエンザの診断は、病院で鼻汁を取って検査すると分かります。 |
異常行動やけいれんに注意 インフルエンザ脳症 |
インフルエンザでは、まれに脳症を起こすことがあります。日本では毎年、数百人がインフルエンザ脳症にかかっており、その大部分は幼児です。 |
予防接種で発病予防を |
インフルエンザにかかったときに、抗ウイルス薬を使うことがあります。ウイルスが体に入った後で、細胞から細胞へと感染が広がるのを防ぎ、発熱の期間を短くする効果があります。一方で、まれにですが、インフルエンザによる脳症と抗ウイルス薬の影響による症状との区別がつきにくい場合があります。そのため、平成19年3月に厚生労働省から1019歳のインフルエンザ患者にはタミフルという種類の抗ウイルス薬を原則として使わないとの通達が出されています。今のところ抗ウイルス薬と脳症との関連は明らかではないので、かかりつけ医の指示に従って薬を使うようにしてください。 |
Q&A |
4歳の娘ですが、食事をしているときによく食べ物がのどに詰まりそうになります。生後2カ月のときも、たんをのどに詰まらせようとして慌てて病院に行きました。食事のときはなるべく独りにしないように心がけていますが、体に何か異常があるのでしょうか? |
2カ月のときのことはよく分かりませんが、時間がたっているので今の症状とは関係ないと思います。乳児期前半はのどにおっぱいをひっかけたり、たんが出せずにのどがゴロゴロいうことはよくあります。4歳児では、へんとうやアデノイドが肥大してのどが狭くなり食べ物を詰まらせたり、鼻呼吸ができにくくて、食べているときに息ができなくなったりする子は時々見かけます。それらの心配がある場合は、耳鼻科で一度診察してもらうとよいでしょう。 |