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2010年 「まいらいふ」4月号

「大人のカラダ」「子どものココロ」最終回 思春期の子どもと向き合うときに家族が心にとめておきたいこと

思春期の子どもと家族を取り巻く問題を、専門の先生に答えてもらう「親子で学ぼう『大人のカラダ』『子どものココロ』」。最終回の今回は、思春期の子どもと向き合う時に家族が心にとめておきたいことを、これまでの掲載からピックアップしてご紹介します。

■子どもとどう向き合う… 「『私』って、何者だろう?」。思春期は“自分探しの旅”の途中。家族は、子どもが自分を再発見し見直す手助けを。 自己の確立への途上にいる子どもにとって、親の関心、かかわりが力強い応援に。 「困ったらいつでも相談してほしい」というメッセージを親の方から伝えて。 子どもが「自分で乗り越えていく」一歩を踏み出しやすくするためのサポート役に。 子どもは、親がうろたえたり、悩んだり、奔走したりしているのを目にすると、「自分のために時間や気持ちや労力をいっぱい使ってくれている」と感じるもの。言葉ではなく、態度で愛を感じるのです。 大切なのは、「私の子どもだから、きっと私が納得できる答を出してくれる」という子どもへの信頼感を持ち、伝えること。そのメッセージが届けば、 子どもは信頼に応えようとするものです。 ■家族は、家庭は… 「何か悩みがないか」と詮索(せんさく)するより、毎日の暮らしを大切にすること。 何気ない会話、まなざし、食事…家に帰ると、ほっとくつろぐ生活が子どもを支える土台になります。 家庭は、お母さん自身にとっても、ホッとする場のはず。弱音を吐いたり、助けを求めたりしてもいい。何もかも一人で頑張らないで。 なかなか自分の話をしなくなる思春期。日ごろのちょっとした雑談など、家族で話す習慣を大切に暮らしたい。 時には“お父さんの出番”を演出して、お父さん(おとな)の経験を伝えたい。 人が成長していくように、“家族も成長する” ものです。 ■問題解決に向けて (問題行動は)思い通りに行かない自分に直面し、不安感を持ったのかもしれない。そういうサインを出しているのだと受け止めてみましょう。 「わが家のルール」を明確にし、守らせる ことも大事です。 子どもを見守りながら、必要と感じた場合は、専門機関に相談することも視野に入れましょう。


このシリーズでお答えいただいた臨床心理士の先生方
植村照子
向陽台病院
リハビリテーション部長


江ア百美子 くまもと 心理カウンセリングセンター


植村孝子 はっとり心療クリニック


高木ひろみ 弓削病院 臨床心理科長