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2009年 「まいらいふ」10月号

最近学校に行けなくなった中2の娘。忙しい夫にどう話せばいいのか分かりません。

今回のご相談熊本市 40歳

 中2の娘と小6の息子がいます。これまで特に大きな問題もなかったため、仕事で忙しい夫を煩わせることなく、子育てをしてきました。しかし最近になって、娘が学校に行けなかったり、行っても保健室登校をしたりしています。しばらく様子を見ようと、夫には話していません。娘も「お父さんだけには言わないで」と言います。しかし、このまま長引き不登校になってしまわないかと不安です。やはり夫に相談しようと思うのですが、どう話せばいいのか分かりません。子どものことは任せられており、私自身も夫に怒られるのではないかと心配です。


「子どもの話を聞いて」と伝え、“お父さんの出番”を。夫婦が協力して、役割を果たしましょう

 娘さんは「きっと怒られる」、お母さんは「『おまえが甘やかすからだ』と言われるのでは」と、それぞれにご心配なのですね。普段から規律をきちんと守られ、厳しい面をお持ちのお父さんなのでしょう。しかし、厳しく律するか、優しく受け止めるか、形は違っても、子どもを思う気持ちに変わりはないと思います。また、その両方が子どもには必要です。夫婦がその役割を理解し、協力して果たしていくことが大事なのではないでしょうか。  ご相談の年齢のお子さんともなれば、一方の親からの見方だけでは把握できないことも出てきます。娘さんの状態を伝え、「私はこう思うけど、お父さんの見方は違うかもしれないと思う。だから、子どもの話をよく聞いてみて」と切り出してはどうでしょう。その際、「お父さんには知られたくない」という娘さんの心情も伝えましょう。そうすれば、娘さんがいきなり怒られるといったことは起きないと思いますよ。その上で、対応についてみんなで話し合うことが大事だと思います。  お父さんが持つ多くの社会経験を伝えることは、子どもにとってプラスになることだと思います。ここは、お母さんが“お父さんの出番”を演出するくらいの気持ちで臨まれてはいかがでしょうか。  なかなか自分の話をしなくなる思春期。大事な話を急にしろと言われても、子どももうまく話せないでしょう。日ごろのちょっとした雑談など、家族で話す習慣を大切に暮らしたいものですね。