娘さんは「きっと怒られる」、お母さんは「『おまえが甘やかすからだ』と言われるのでは」と、それぞれにご心配なのですね。普段から規律をきちんと守られ、厳しい面をお持ちのお父さんなのでしょう。しかし、厳しく律するか、優しく受け止めるか、形は違っても、子どもを思う気持ちに変わりはないと思います。また、その両方が子どもには必要です。夫婦がその役割を理解し、協力して果たしていくことが大事なのではないでしょうか。
ご相談の年齢のお子さんともなれば、一方の親からの見方だけでは把握できないことも出てきます。娘さんの状態を伝え、「私はこう思うけど、お父さんの見方は違うかもしれないと思う。だから、子どもの話をよく聞いてみて」と切り出してはどうでしょう。その際、「お父さんには知られたくない」という娘さんの心情も伝えましょう。そうすれば、娘さんがいきなり怒られるといったことは起きないと思いますよ。その上で、対応についてみんなで話し合うことが大事だと思います。
お父さんが持つ多くの社会経験を伝えることは、子どもにとってプラスになることだと思います。ここは、お母さんが“お父さんの出番”を演出するくらいの気持ちで臨まれてはいかがでしょうか。
なかなか自分の話をしなくなる思春期。大事な話を急にしろと言われても、子どももうまく話せないでしょう。日ごろのちょっとした雑談など、家族で話す習慣を大切に暮らしたいものですね。
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