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「あれんじ」 2011年10月1日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
こどものインフルエンザ対策

 冬が近づいてくるとインフルエンザの流行が心配になります。感染の仕組みや予防法を知って、この冬、かからずに過ごしたいものですね。

インフルエンザの感染

 インフルエンザは、せきやくしゃみなどによってウイルスが空気中を介して他の人にうつります。ウイルスに感染してから症状が出るまでの時間は他のウイルスに比べて短く、数時間から1日半程度。発熱、せきや鼻汁、筋肉の痛みなどが起きます。通常は発熱が3日から5日ぐらい続いて治ります。感染の予防には、手洗い、うがい、マスクの着用などが効果的です。


インフルエンザの治療

 インフルエンザにかかったら、無理をさせず、ゆっくり休ませることが大切です。高い熱が続くときには熱さましの薬を使ったほうがよく眠れることもあります。インフルエンザに使ってよい熱さましは決まっているので、必ずかかりつけ医に尋ねてください。インフルエンザの薬として使われている抗インフルエンザ薬は、発熱してからの時間が長くなると効果が得られません。かかりつけ医の指示に従って薬を使うようにしてください。


インフルエンザの予防

 インフルエンザの予防接種を行うことで、感染や重症化を避けることができます。ワクチンは、昨年と同様に2回(中学生以上は1回)の接種によって3種類(A/H1N1、A/H3N2、B)のインフルエンザに効果があるように作られています。10 月ごろから接種が始まるので、かかりつけ医に相談してみてください。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 一昨年に大流行を起こした新型インフルエンザ(A/H1N1型)も、今年4月から厚生労働省は通常の季節性インフルエンザとして扱っており、同じ対応をすることが大切です。