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「あれんじ」 2011年9月3日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どもと運動

 家にいる時間が長い夏休み、運動不足になりませんでしたか? 秋になって過ごしやすくなると、運動する機会も増えそうです。今回は「子どもと運動」についてお伝えします。

子どもの体力は低下している?

 文科省の「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は少しずつ低下しています。低下の原因として、勉強やゲームなど室内で過ごす時間が増えたこと、周囲の遊び場や遊ぶ仲間が減ったことなどがあげられます。
 また、運動する機会が多い子どもほど体力が高いことも分かっています。週3回以上運動する子どもは、月に数回の子どもより体力・運動能力が高く、その傾向は小学3〜4年生ごろから生涯続きます。


運動はなぜ必要か

 運動することで筋肉量や肺活量が増え骨が丈夫になるなど、メタボリックシンドローム、循環器や呼吸器障害、、骨粗しょう症などさまざまな病気の予防につながります。また何よりも、仲間を作り、趣味を持ち、自己評価を高めるなど、人生をより楽しく過ごすことができます。


どんな運動をすればよい

 幼児期から、外遊び、習い事などで体を動かす習慣をつけましょう。学校では部活動に参加して、好きなスポーツを探しましょう。ただ、どうしても運動が苦手な子どももいます。消費カロリーから考えた最低限必要な運動の目安は、小学生では片道15分の登下校と、休み時間の30分程度の外遊びです。子どもに合った運動を保護者が一緒に探してあげると良いでしょう。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 毎日歩いて学校へ行く、手伝いをする、用事があるときはできるだけ歩くなど、普段の生活で運動する習慣をつけることも大切です。