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「すぱいす」 2026年7月号

【家族の心配・不安にこたえる 子育て応援クリニック】
子どもの歩き方が気になります

子どもの歩き方が気になります

歩行の発達には個人差 1歳6カ月児健診での確認を

子どもの歩行の発達には個人差があります。一般的には、約95%が1歳6カ月までに一人歩き(独歩)ができるようになるため、1歳6カ月児健康診査で歩行の状況が確認されます。


「よちよち」から大人と同じ歩き方へ

歩き始めの頃に見られるのが、足と両腕を横に広げながら歩く「よちよち歩き」です。生まれつき筋緊張が低く関節が柔らかい病気などを持つ子どもの場合、関節の安定に、より多くの筋力が必要になるため、この時期が長く続くことがあります。

足の裏全体で接地していた歩き方は、かかとから接地し、爪先で蹴り出す、成人に近い歩行パターンへと徐々に変化していきます。そして、3〜5歳ごろには成人とほぼ同じ歩き方になります。


整形外科的な異常がなければ経過観察

1歳半を過ぎても独歩ができない、歩き方に明らかな異常が見られる―といった場合、歩行の様子を観察し、股関節の異常や骨格の変形、筋力や他の関節の状態などを調べます。発達の遅れがないか、言葉や手先の動きなどについても確認します。整形外科的な異常がなく、他の発達にも問題がなければ、多くは経過観察となります。

一方で、一度上手に歩けるようになった後に転倒が増えたり、歩くことが難しくなったりしたときは、股関節の炎症や神経・筋肉の病気などが隠れている可能性も。早めの受診が必要です。

歩くスピードや歩き方は人それぞれで、歩行が上手になる時期にも個人差があります。お子さんのペースを見守りながら、気になることがあれば、小児科や整形外科に相談しましょう。


お話をきいたのは
熊本大学病院新生児学寄附講座特任教授
松本 志郎さん

歩き方も、スピードも人それぞれです。子どものペースを見守りましょう