すぱいすのページ

トップページすぱいすのページ「すぱいす」 2026年6月号 > 子どもを熱中症から守るには?

「すぱいす」 2026年6月号

【家族の心配・不安にこたえる 子育て応援クリニック】
子どもを熱中症から守るには?

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会

体温の調節機能が未発達 顔のほてりや汗の出方に注意

子どもは汗をかく能力が未発達なため、気温の影響を受けやすく体温が上がりやすい特徴があります。「熱中症警戒アラート」が出ている日は、特に注意しましょう。

外出する際は、帽子をかぶり、涼しい場所での休憩や、十分な水分と、適度な塩分補給を。地面からの照り返しが強い場所でのベビーカー使用にも注意が必要です。

特に危険なのが、車の中です。炎天下であればエンジンを止めて10分たつと車内は40〜50度近くになります。窓を開けていても、短時間でも、決して車内に子どもを置いたままにしないように。また室内でも、直射日光により室温が上がっていないか気を付けましょう。


熱中症が疑われたら、体を冷やし、水分・塩分補給を

子どもの顔が赤くなり、大量に汗をかいている場合には、体温が上昇している恐れがあります。涼しい場所に移動して、水分や塩分を補給してください。

熱中症が疑われたら、エアコンや扇風機、うちわなどで体に風を送り、衣服を緩め、安静に寝かせましょう。太い血管がある首回り、脇の下、太ももの付け根を冷たいタオルなどで冷やすのが有効です。そして、水分を小まめに飲ませましょう。声をかけても反応が鈍い場合は、すぐに救急車を呼びましょう。


熱中症の予防には、食事や睡眠、運動も大事

熱中症の予防には普段の暮らしも大事です。食事や睡眠が取れていないと、かかりやすくなります。また、暑さに体が慣れるよう(暑熱順化)、日頃から汗をかくために体を動かす習慣を親子で身に付けてください。

子ども自身で熱中症を予防するのは難しいため、周りにいる大人が注意しなければなりません。みんなで見守り、子どもの熱中症を防ぎましょう。


熊本大学病院新生児学寄附講座特任教授
松本 志郎さん

子ども自身での熱中症予防は難しいもの。
大人が見守り、注意して発症を防ぎましょう