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厚生労働省による令和5年の第4期がん対策推進基本計画の全体目標は「誰一人取り残されないがん対策を推進し、全ての国民とがんの克服を目指す」。この目標を達成するための「相談情報提供」こそが、私たち日本癌(がん)治療学会認定の*ナビゲーターが担う仕事です。
ある年の師走、がん診療拠点病院(がん拠点病院)での「がんサロン」の仕事を終えた帰路、サロンの世話人さんから呼び止められました。「どうしても気になって」と語られたのは、同じマンションにお住まいの人のこと。
通りすがりに挨拶(あいさつ)を交わしていた、にこやかだった人が眉間にしわを寄せ、背中を丸めて歩いており、思わず声をかけた。すると「体調がすぐれないが、生活するのがやっとで病院に行く余裕がない」と言われた―というのです。
サロンの世話人さんは困りごとをよく相談されます。場合によっては、がん拠点病院の相談員と連携することもあります。私は、世話人さんと共に幾度となくその人の家に足を運びました。声掛けには慎重に配慮しながらご本人の承諾の下、通いやすい環境の別のがん拠点病院の相談員と連携ができました。
その後、検査と経過観察のため入院。無料・低額診療事業の手続きをされたとの報告を受けたのは2月、立春のころでした。
ナビゲーターは全国ネットで、がん拠点病院に設置のがん相談支援センターとつながっています。相談は無料です。お気軽にお声掛けください。
※がん患者とその家族が安心して暮らせるよう、がん拠点病院やがん相談員につなぐ役割を担う資格者 |