
【元気の処方箋】
「コンタクトレンズ」による目のトラブルに注意!
| 眼鏡と共に、視力の矯正に欠かせない「コンタクトレンズ」。しかし装用やケアを誤ると、目の障害や疾患につながることがあります。今回は、コンタクトレンズの種類や特徴、目の健康のための留意点などについて、くまもと森都総合病院眼科医長の草野雄貴さんに聞きました。 (取材・文=坂本ミオ イラスト=はしもとあさこ) |
| 話を聞いたのは |
医療法人創起会 くまもと森都総合病院
眼科 医長 草野 雄貴さん ・日本眼科学会認定専門医 |
| 【はじめに】女性、若者に多い装用によるトラブル |
コンタクトレンズの使用者は、日本全体で約1700万人と推計され、7人に1人が装用している状況です。その中の7〜10%に何らかの眼障害が発生しています。 |
| 【コンタクトレンズとは】視力を矯正する「医療機器」 |
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コンタクトレンズは名前が示す通り、レンズが黒目(角膜)に「接触」して視力を矯正する医療機器です。 |
| 【種類・特徴】素材や使用期間別に数タイプ |
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コンタクトレンズにはさまざまなタイプがあります。 |
| それぞれに長所と短所 |
コンタクトレンズのタイプによる長所と短所
ハードコンタクトレンズは、レンズの大きさが角膜より小さく、まばたきするたびに潤って目への負担が少ないのが特長です。また、酸素透過性が高い、異物が入ると痛みを感じるので気付きやすい、乱視の矯正に優れている、といった長所がある一方、外れやすい、長く(20年以上)使い続けているとまぶたが下がる「眼瞼下垂(がんけんかすい)」を起こしやすい、といった短所があります。 |
| 【関連する障害や疾患】多いのは結膜炎やドライアイ 角膜感染症を合併する場合も |
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角膜に直接載せるコンタクトレンズは、目にとっては異物です。涙の循環や酸素透過が制限される状態になっており、これが続くと、角膜に傷が付いたり、アレルギーを起こしたりします。傷から病原性微生物が入ると重篤な感染症を引き起こし、失明することもあります。 |
| 【CHECK】気を付けたい「カラコン」 |
若い世代を中心に人気の「カラーコンタクトレンズ(カラコン)」は、コンタクトレンズに色や模様を付け、 瞳を大きく見せたり、目元の印象を変えたりするものです。視力矯正を目的としない「おしゃれ」専用のものもあります。 |
| 【予防】正しい装用とケア、定期的な受診を |
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コンタクトレンズによる目のトラブルを防ぐには |
| INFOMATION |
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日本眼科医会のウェブサイトには、装用やケアに関する多くの啓発動画があります。こちらも参考に! |