【子育て応援クリニック】
百日ぜき【家族の心配・不安に応えるQ&A】
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Q.「百日ぜき」が大流行と聞きました。どうすれば感染を防げますか。 |
すでに昨年1年間の約3倍に |
「百日ぜき」は今年、すでに昨年1年間の発生数の約3倍に達しています。せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)や汚染された物品を触ることなどで菌に感染、7日程度の潜伏期間を経て発症します。せきや鼻水など一般的な風邪の症状で始まり、次第にせきが激しくなります。その後、連続したせき込みの後、息を吸うときに笛の音のようなヒューという音が出る(ウープ)発作の繰り返しが約2〜3週間持続します。 |
生後2カ月になったら予防接種 |
1歳未満の乳児が重症化しやすいため、日本では生後2カ月目から百日ぜきなどを予防する5種混合ワクチンの定期接種が行われています。ただ、3回の接種が終了しないと十分な免疫が獲得できないことや、日本の接種方法では4〜12年経過後に免疫が低下することが知られています。そのため、小中高校生や成人など、免疫低下後の感染が増えているのです。 |
熊本大学病院新生児学寄附講座特任教授 松本 志郎さん |
![]() 抗生剤が効きにくい耐性菌が増加。ワクチン接種での予防が大事 |