【元気!の処方箋】
早期発見の重要性と最新の治療
ピロリ菌が「胃がん」の原因になることが知られ、予防のための検査や除菌治療が一般的になってきました。しかし、それでもまだ胃がんに罹患する人は多い状況です。今回は「がんを知ろう」シリーズとして、“胃がんの基礎知識”をお伝えします。 (編集=坂本ミオ イラスト=はしもとあさこ) |
執筆者 |
熊本大学病院 消化器内科 |
はじめに |
内側の粘膜から発生し、進行するがん |
胃がんの症状 |
患者数は減っても3番目に多いがん |
早期発見に向けて |
自覚症状が出る前に検診で発見を |
治療 |
身体にやさしい内視鏡治療 |
腹腔鏡手術やロボット支援手術も |
内視鏡切除の対象にならない場合でも、身体への負担が少ない腹腔鏡手術やロボット支援手術という選択肢があります。 |
抗がん剤での治療や免疫療法 |
がんが切除できない場合には、抗がん剤治療が行われます。外来での治療が中心で、副作用を抑えて生活の質(QOL)を保ちながら、がんの進行を抑えることを目指します。現在、胃がんに対して保険診療でさまざまな抗がん剤を使用することが可能です。 |
治療の選択肢広がる「ゲノム検査」 |
標準的な抗がん剤治療の効果が見込まれなくなった患者さんに対して、2019年から「がんゲノム検査」が保険適用となりました。 |
おわりに |
定期的に検診を受けましょう |