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「あれんじ」 2010年12月25日号

【ママの心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
食物アレルギー@ 〜症状と湿疹の対処法〜

 赤ちゃんの食物アレルギー。成長に必要な食事にかかわる問題だけに、正しい知識や対処が求められます。今回と次回は、「食物アレルギー」についてお伝えします。

食物アレルギーとは

 細菌やウイルス、がん細胞など、体にとって異物となるものを見つけて取り除くための働きを免疫反応と呼びます。食物アレルギーは免疫反応が食べ物に対して過剰に起こった状態です。湿疹(しっしん)、嘔吐(おうと)、下痢、じんま疹、呼吸困難や血圧低下などさまざまな症状がみられます。体質によって免疫反応の程度に違いがあるため、両親や兄弟にアレルギー疾患を持っている人がいると、食物アレルギーも起こしやすいと考えられます。


〈症状〉
 食物アレルギーの症状は、原因となる食物とIgEという抗体とが反応して起こります。症状と時期によって、「アトピー性皮膚炎型」と「即時型」に区別されます。

■ アトピー性皮膚炎型
・離乳食の開始前に手足や顔などに湿疹が見られます。ただし、
赤ちゃんの湿疹のすべてが食物アレルギーによって起こる
わけではありません。
■ 即時型
・離乳食が始まったあとの時期に、子どもが食べた直後〜数時間後、
じんま疹、嘔吐や下痢を起こします。
・呼吸困難や血圧低下など命にかかわる症状を起こすことがあります。


「アトピー性皮膚炎型」食物アレルギーについて

 食べた直後に症状が出る「即時型」と異なり、「アトピー性皮膚炎型」の場合は、食事に原因があるのかを確認することは難しくなります。診断するためには、まず普通の湿疹の治療を行うことが必要です。
■ 湿疹の治療
@汗や汚れをふきとり、よく洗い、赤ちゃん用のローションなどで保湿をします。
Aかかりつけ医で軟膏(なんこう)をもらって炎症やかゆみを抑えます。

 それでもよくならない時に、食物アレルギーや環境因子に対するアレルギーを考えます。


熊本大学医学部附属病院
小児科
講師 中村公俊

 乳児の湿疹ではご両親の判断で食物除去が行われていることがあります。栄養や発達の評価が必要なので、必ずかかりつけ医に相談してください。