Q赤ちゃんに湿疹ができ、心配です。
治療を受けた方がいいのでしょうか。
気になる時は早めに受診
赤ちゃんにできる湿疹を総称して乳児湿疹といいます。赤ちゃんの皮膚は薄く、バリア機能が低いため、外からの刺激を受けやすい状態にあります。顔も含め、低刺激性のせっけんをよく泡立てて洗い、十分に保湿することで多くは自然に治ります。
しかし、次のような疾患の症状が気になるときは早めに受診しましょう。
●新生児ざ瘡=皮脂分泌が盛んになる生後2〜4週ごろから顔面に見られるニキビのような湿疹です。
●乳児脂漏性皮膚炎=頭やおでこに黄色いかさぶたやフケが見られます。新生児ざ瘡と同時期に起こります。
●おむつかぶれ=尿や便によるかぶれです。おむつ替えの際にはペットボトルなどに入れたぬるま湯で肌をすすぎ、ワセリンや亜鉛華軟こうで皮膚を保護します。よくならないときは、カンジダ(真菌)との鑑別を行ったうえで、ステロイド軟こうを使用します。
●あせも=汗を小まめに拭き取ったり流したりして、清潔を保ちましょう。
●アトピー性皮膚炎=初期には脂漏性皮膚炎と区別がつきません。最近の研究で、アトピー性皮膚炎による皮膚バリア障害が食物アレルギーや喘息、鼻炎の発症の大きな原因となることが分かってきました。
アトピー性皮膚炎は専門医に
食物アレルギーと混同されることが多いアトピー性皮膚炎ですが、早期の診断と皮膚の治療で炎症を抑え、すべすべの肌を保ち、アレルギー反応を引き起こすIgE抗体を作らせないことが大事です。自己判断での除去食は危険です。必ず専門医にご相談ください。 |