【元気の処方箋】
決して「他人ごと」ではない性感染症
話題にしづらく、正しい情報に触れる機会が少ない 「性感染症」。知識不足から感染しても受診せず、感染 を広げる場合もあります。今回は、「自分ごと」として 捉えてほしい性感染症についてお伝えします。 |
性感染症を知ろう Q「 性感染症」はどんな病気? |
A 性感染症は、性的接触により感染する可能性がある感染症のことを言います。性行やキス、ペッティングなどでも粘膜と粘膜、肌と肌が直接触れる状況で、どちらかが病気を引き起こす細菌やウイルス、原虫、真菌などに感染していると、相手にうつす恐れがあります。1回の接触でも感染することがあります。性器、口腔、肛門、皮膚などが感染の入り口になります(図1)。 |
Q 自覚症状はありますか? |
A 潜伏期間、症状はそれぞれ |
Q感染が疑われるときは? |
性感染症は治療しなければ自然に治ることはありません。必ず受診しましょう。受診先は、泌尿器科や産婦人科、皮膚科などです。ほとんどの性感染症は、医師の指示のもとできちんとした治療を受ければ治ります。セックスパートナーも同時に治療を受けることが大事です。 |
急増している梅毒 Q熊本県内の状況は? |
全国的に増える中、急増している熊本 |
Q治療の方法は? |
A薬で完治します。早めに検査、治療を |
Q梅毒の典型的な症状は? |
A症状が時間経過と共に変化 |
注意! 母子感染による 「先天梅毒」 |
梅毒に感染している女性が妊娠、あるいは妊娠中に感染した場合、胎盤や産道を通して胎児が毒に感染する「先天梅毒」が起きる恐れがあります。流産や死産、生まれた後に難聴や視覚障害、知的障害などが見られることがあります。 |