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「すぱいす」 2024年6月28日号

【【慈愛の心 医心伝心】】
【第123回】子育て世代の災害への備え

子育て世代の災害への備え

子育て世代の災害への備え

日々子育てに追われているご家庭では、災害への備えが後回しになりがちではないでしょうか。しかし、さまざまな自然災害が頻発する昨今、家族の安全を守るための準備は大切です。そこで、いくつかの災害を経験し、今は双子の子育て真っ最中の母でもある私が気を付けていることをいくつか紹介します。まずは自分の地域で起こりうる災害を知りましょう。その場にとどまる方が良いか、避難が良いかは住んでいる所でも異なります。子どもの成長に合わせて避難場所や移動手段を決め、できればお散歩で試しておくと子どもたちの安心感にもつながるようです。次に身に着ける物の準備。通年使う物、暑さや寒さで季節ごとに変わる必要品をバッグなどにまとめておきましょう。子どもは当然大きくなるため、服のサイズが変わります。定期的に見直しが必要です(わが家でも小さくなったオムツや賞味期限切れのビスケットがリュックの奥に潜んでいたことが…)。持ち歩ける重さの目安は女性で10s、男性は15sといわれています。が、わが家の場合、乳児2人の体重が計12s超え。自分1人のときに2人を抱っこしながらなんとかできるよう、防災グッズの一部は車に積んでいます。バスタオルや季節の着替え、応急手当てセット、ポータブル電源は普段の外出時にも重宝しています。災害は起こらないことがベストですが、「何か起こったとき」について話し合って準備することは、家族の絆を深める機会にもなると思います。ご自宅の備え、見直してみてはいかがでしょう。


社会福祉法人 恩賜財団 
済生会熊本病院
救急総合診療センター
救急科
救命救急センター 
部長
佐藤 友子さん