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「すぱいす」 2023年12月22日号

【慈愛の心 医心伝心】
【第117回】

マザーズバッグに何入れる?

第117回

 先日、第一子が誕生しました。小児科医でも子育ては初めてだらけ、てんやわんやの毎日です。その一つがマザーズバッグ。外出先や所要時間、天候やトラブルを想定しながら、「お出かけ中にわが子に必要となる物をいかに過不足なく、かつ使いやすく詰め込むか」を考えます。
 多過ぎた荷物を運び疲れたり、おむつが足りずに最寄りの店を探したり、入れたはずのガーゼハンカチが見つからず焦ったり(そして帰宅後にバッグの底から見つかって脱力したり)など、夫と一緒にトライ&エラーを繰り返しています。世の親御さん方もそれぞれ工夫を重ねていることと思います。
 おむつやミルク、着替えなどはもちろんですが、遠出や受診の時に小児科医の立場からオススメしたい持ち物は
@母子手帳A常用薬&おくすり手帳B体温計です。
 母子手帳は出生時や予防接種の状況を確認するのに役立ちます。また、小児の処方薬は粉薬を小分けにしたものやシロップ薬が多く、包装や容器を見ても種類と1回量が分かりにくいので、おくすり手帳(もしくは薬の種類・量が書かれた外袋やプリント)があるととても助かります。体温計があると発熱に気づきやすく、体温の推移も観察できて便利です。
 「帰省中(あるいは遠出中)なのに元気がない気がする」「かかりつけ医で薬だけもらうつもりが入院することになり、そのまま紹介先の病院に行くことになった」「避難時にとりあえず持って行く」…。そんな時に手元にあると心強いですよ。


くまもと県北病院
小児科
医師  
 
西 智美