【元気の処方箋】
それぞれに治療法ある 尿失禁
経験しても相談しにくいのが「尿失禁」かもしれません。さまざまなタイプがあり、治療で改善が図れます。今回は「尿失禁」の種類や、それぞれの治療法などについてお伝えします。(編集=坂本ミオ イラスト=はしもとあさこ) |
【はじめに】 さまざまなタイプがある尿失禁 |
「尿失禁」とは、自分の意思と関係なく尿が漏れてしまうことで、40歳以上の女性の4割以上が経験しているといわれています。 |
【尿失禁の種類】 女性に多い腹圧性、切迫性 男性に多い溢流(いつりゅう)性 |
【図1】腹圧性尿失禁
尿失禁は大きく分けると、以下の4つに分類されます。 |
【図2】切迫性尿失禁
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【図3】溢流性尿失禁
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【検査】 検査によって 尿失禁のタイプの判別も |
まずは問診と尿検査、超音波検査(エコー)による残尿測定を行うことで体に負担を与えずに、大まかに診断をつけることができます。 |
【治療】 保存的治療、薬物や行動療法など タイプによって異なる治療 |
◎腹圧性尿失禁 |
【おわりに】 |
このように、尿失禁はその種類や程度によりさまざまな治療法があります。検査も負担の小さいものがほとんどです。同じ症状の方々が多く受診しています。 |
熊本大学病院 泌尿器科
助教 村上 洋嗣 ・日本泌尿器科学会指導医 ・日本泌尿器科学会専門医 ・日本がん治療認定医機構 認定医 ・日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定医 ・日本内視鏡外科学会 技術認定医 |