【元気の処方箋】
早めに医療機関に相談を 回復可能な気分障害
長く続くコロナ禍での閉塞感や不安、新年度が始まっての緊張などから「気持ちが落ち着かない」と感じる人も多いかもしれません。そこで今回は「気分障害」という病気について、症状や診断、治療法などをお伝えします。(編集=坂本ミオ、イラスト=はしもとあさこ) |
【はじめに】 重点的に対策に取り組むべき「精神疾患」 |
新年度を迎えて、環境の変化からメンタルの不調を来す方も多いと思います。 |
【気分障害とは】 |
【図1】気分障害について
<気分の浮き沈みが大きく学業・仕事・家事などに支障が> |
【診断】問診に加え、血液や脳検査も 国際的な診断基準に照らして |
【図2】気分エピソードの診断基準(DSM-5)
問診によって診断を行います。ご家族など周囲からの情報も有用です。また、身体的な病気や脳腫瘍などの脳の病気、服用中の薬物などから、2次的に気分障害が引き起こされる場合があるので、血液検査やCT、MRIなどの脳検査を併せて行うことが一般的です。 |
【MEMO】 どんなときに精神科の専門医に相談したらいいの? |
最初から精神科のクリニックに受診されるケースも近年は増えてきています。しかし多くの場合は、うつ状態による体の不調や食欲低下などの症状から、内科やかかりつけ医を最初に受診することが多いことが知られています。 |
【治療】 |
<精神的な休養を原則に さまざまある治療法> |
執筆者 |
熊本大学大学院生命科学研究部 |