【元気の処方箋】
「本当に痛くないの?」「どうして痛くないの?…」 無痛分娩の「?」に答えます
「無痛分娩」という言葉は知っていても、どのような分娩なのか具体的には分からない…という人も多いのではないでしょうか。今回は、無痛分娩について基本的なことをお伝えします。(編集=坂本ミオ) |
【はじめに】普及遅れている日本 興味のある人に正しい情報を |
無痛分娩は諸外国では一般的に行われています。しかし、日本ではなかなか普及しませんでした。「お腹を痛めた子だから」や、「愛情形成には陣痛の痛みを乗り越えて」といった風潮があったからでしょうか。 |
【Q1. お産はどうして痛いのですか?】 |
【図1】痛みが伝わる経路
A. 刺激が神経を介し脊髄を上って脳に伝わるから |
【Q2. 無痛分娩って安全ですか?】 |
A. 安全な無痛分娩を提供できる体制を整備しています |
【Q3. 無痛分娩の方法は?】 |
【図2】無痛分娩の方法(局所麻酔薬の注射)
A. 局所麻酔薬を使い脊髄のレベルで痛みを取るのが標準的方法 |
【Q4. 無痛分娩のメリットは?】 |
A. リラックスしてお産に臨め産後の回復も早いことが多い |
【Q5. 無痛分娩って全く痛くないのですか?】 |
A. 痛みはかなり軽くなるが、完全な無痛ではない |
【Q6. 無痛分娩はいつごろ始めるんですか?】 |
A. 妊産婦さんの希望で |
【Q7. 無痛分娩の副作用や合併症は?】 |
A. リスクについても知っておきましょう |
【Q8. 無痛分娩は分娩や胎児に影響しますか?】 |
A. 器械分娩が増える傾向が |
【Q9. 無痛分娩だと計画出産になりますか?】 |
執筆者
熊本大学病院 産科麻酔学寄附講座 杉田 道子 特任教授 ・日本麻酔科学会専門医、指導医 ・日本ペインクリニック学会 専門医 ・日本小児麻酔学会認定医 ・日本産科麻酔学会社員 A. 施設によって異なります |