【家族の心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
熱中症
Q.子どもの熱中症について教えてください。 |
体温調節力の低下も一因 |
熱中症は、急な気温の上昇のために体温が上がって水分や塩分のバランスが崩れ、さまざまな症状を引き起こす「熱による健康被害」です。梅雨の晴れ間や梅雨明けの急激に気温が上がった風の少ない日に起こりやすくなります。これは、空調などで汗をかく機会が減り、体温調節力(汗を出して体を冷やす力)が鈍ったことも一因と考えられています。 |
乳幼児は車中、中高生は運動時に注意を |
年齢により発症しやすい環境があります。乳幼児は車内への閉じ込め事故、中高生は運動時に多いことが知られています。車の中は、直射日光が当たって急激に温度が上昇します。決して子どもを車に残して離れてはいけません。 |
命に関わる場合もある熱中症 日常的な予防が大事 発症しやすい環境の把握を |
熊本大学大学院
生命科学研究部 小児科学講座 准教授 松本 志郎 |