【熊遊学(ゆうゆうがく)ツーリズム】
天地創造から未来が見える! 「地球環境科学」を科学する?
先端の研究者をナビゲーターに、熊本の知の世界を観光してみませんか! 熊本大学を中心に地元大学の教授や准教授が、専門の学問分野の内容を分かりやすく紹介する紙上の「科学館」「文学館」。それが「熊遊学ツーリズム」です。第7回のテーマは「地球環境科学」。さあ「なるほど!」の旅をご一緒に…。 |
【はじめの1歩】 |
「地球環境」については、人並みには知っているつもり。でも、それに「科学」が付くとなると「?」マークが付いたような感じです。生活者の目で見た「地球環境」、政治家の目で見た「地球環境」、経済界から見た「地球環境」…、それぞれに違うはず。では科学の目で見た「地球環境」とは、どういうものなのでしょうか? |
Point1 地球環境科学とは? |
地球や火星の表面は、岩石や鉱物で覆われています。これらはどのようにしてできたのでしょうか? |
Point2 原始太陽系の成り立ち |
宇宙は約137億年前に誕生し、銀河系ができたのは130億年ぐらい前だと考えられています。 |
【メモ1】 月は地球の子ども? |
月の成り立ちには親子説、兄弟説、捕獲説など諸説ありますが、一番有力なのはジャイアント・インパクト説です。原始地球が誕生して約5000万年後に、地球と同じ軌道を回っていた火星ぐらいの大きさの惑星がぶつかりました(ジャイアント・インパクト)。その時飛び散った地球の表面岩石と、ぶつかった惑星の破片が集まって、月ができたと言われます。 |
Point3 原初の地球に降り注いだ「酸性雨」 |
地球は10個ほどの原始惑星が衝突、合体してできたと言われます。 |
【メモ2】 |
月は地球から遠ざかっている |
Point4 新しい岩石をつくる「熱水流体」 |
地球の内部は巨大な圧力鍋のようなものです。 |
【メモ3】 |
火星が赤いわけ |
【なるほど!】 |
磯部先生のお話を聞いていると、太陽系や地球が誕生したころの壮大なドラマが目に浮かぶようでした。まさに神話の中の天地創造のシーンに重なります。それを実験室で再現しているうちに、小さな地球や火星が生まれたら…、と想像は限りなく広がります。 |
地球内部は巨大な圧力鍋のようなもの。 |