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「あれんじ」 2021年5月1日号

【家族の心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
子どものストレスサインとその対応

【Q】ストレスは子どもにどのように現れますか。また、どう接すればいいですか。

日常生活にあるストレス 

 ストレスは心身の状態をマイナスの方向に刺激するものと思われがちですが、プラスの方向に刺激するものもストレスとなります。良い意味で緊張感を与えてくれることも、実はストレスなのです。

 日常生活にはストレスがたくさんあります。睡眠不足、花粉症など体調に直結しているものばかりでなく、地震や雷、怖いテレビ番組、身近な人との別れ、入学、転校、クラス替え、新しい習い事などもストレスとなり得ます。

 ストレスに直面して良い刺激を受けたり、簡単に乗り越えられたりする場合は良いのですが、気づかぬうちにマイナスの刺激をため込んでしまう場合は問題となります。


特徴的な赤ちゃん返り

 そうした際に、子どもにはどういったストレスサインが現れるのでしょうか。食欲低下や熟睡できない、疲労感、集中力の低下、緊張、肩こり、頭痛、めまい、腹痛といったことは大人と共通です。

 子どもに特徴的なストレスサインには、赤ちゃん返りが挙げられます。おむつが外れていたのにお漏らしするようになった、指しゃぶり、たどたどしい話し方などです。また、漠然とした不安感から、やたらとお母さんに抱きついてきたり、一人で寝られなくなったり、さらには、まばたきや空せきが続くなど体の一部が本人の意思とは関係なく動いたりすることもあります。

 こうしたストレスサインが見られ、身体的な病気ではないことも確認できた場合は、子どもが安心できる環境を整えるようにしましょう。子どもが「嫌だな」とか「心配だ」と思っていることに耳を傾け、刺激を取り除いたり減らしたりする工夫も必要でしょう。そして、何より安心感を与えることが大切です。話を聞く、スキンシップを図る、添い寝をするなど、年齢に応じた対応を行ってみましょう。


熊本大学病院
小児科
助教 
野村 恵子

安心感を与えることが大事 スキンシップや話を聞くなど、年齢に応じた対応を