あれんじのページ

「あれんじ」 2021年4月3日号

【家族の心配・不安に応える 子育て応援クリニック】
傷ややけどの正しい処置

けがをした際の基本的な処置を教えてください。

水道水で傷口を洗い流しましょう
やけどもまず水で冷やすことが大事

身近な原因で起きるけが、やけど

 子どもは遊びや運動中によくけがをします。また、やけどにも注意が必要です。カップ麺や鍋料理、ポットから出る湯気、花火、線香やろうそくなど、身近なものが原因になることが多いです。

 けがをしてしまったら、大量の水道水で傷口を洗い流すようにしましょう。擦り傷の場合は傷口についた汚れ(雑菌)や異物(砂利や洋服の繊維など)を取り除く目的で、傷口がきれいになるまで行います。洗い流す範囲が広い場合は、シャワーを使用すると良いでしょう。

 やけどの場合は、冷やす目的で10分から30分程度、水道水をかけましょう。熱湯などで洋服の上からやけどをした場合は、服を脱がせていると、やけどの部位の皮膚を傷めてしまう場合もあるので、服の上から水をかけて冷やした方が良いケースもあります。


傷口に異物を残さないように
熊本大学大学院 
生命科学研究部
小児科学講座
准教授 松本 志郎

 水道水で大丈夫かとよく聞かれますが、日本の水道水は医療用の洗浄水と同じくらい清潔であることが知られています。最近の研究から、消毒は傷が治るスピードを遅くしてしまう場合があるとされ、あまり勧められていません。

 傷口が小さく、洗い流した後に汚れが残っていない場合には皮膚を保護しておけば自然に治ります。市販されている性能の良い皮膚保護剤を使用すると治りも早く、日常生活もしやすいでしょう。

 細かい異物がある場合は、水圧が高いシャワーや綿棒などで取り除きましょう。異物を残したまま皮膚保護剤で密封してしまうと、異物炎や感染を起こすことがあります。

 犬や猫にかまれた際は専門的な処置が必要です。皮膚科を受診しましょう。日常生活で大けがにならないよう、大人が心掛けることも重要です。