熊本大学病院小児科
医員
永芳 真理子
私は小児科医としてこれまで、赤ちゃんから高校生まで多くのお子さんの診療をさせていただきました。
元気に帰っていくお子さんを見送って喜びとやりがいを感じる一方、診断や治療が難しい病気がたくさんあることを日々実感しています。
目の前のお子さんの病気の正体がどうしても分からないとき、私たちは研究論文や文献から手掛かりを探します。国内のみならず海外の論文を読み、ヒントとなる検査や治療法を見つけると「これだ!」と解決することがあります。
2019年からの新型コロナウイルス感染症の流行により、医学研究に関するニュースがとても身近になりました。感染経路と予防法、PCR検査、ワクチンなどの対応策が日進月歩で生まれていることは、世界中で診療と研究が積み重ねられているのだと日々肌で感じます。
私自身も、珍しい病気や新しい知見に出合ったときには、学会や論文で発表させてもらっています。学会に参加すると一度に多くの最先端の知識を得ることができます。
今はオンラインでの学会が多くなったため、空いた時間や自宅で情報収集ができるようになりました。コロナ禍にあって、これは数少ないメリットかなと思いました。
まだまだ駆け出しの小児科医ですが、私の経験が少しでも将来の子どもたちの助けになるよう、学会発表や論文投稿にもチャレンジしていきたいと思います。 |