【元気の処方箋】
食事の基本を大切に〜実践したい9つのポイント〜
もうすぐ新生活が始まる人やご家庭も多いでしょう。入学や就職など環境が変わる際、気を付けたいことの一つに食生活があります。今回は、健康の基礎となり、生活の潤いにもなる食事について、基本的なことをお伝えします。 |
【はじめに】「食生活指針」を参考に |
【表1】食生活指針
人の体は食べた物からできています。体調がすぐれないときには薬を飲んだり、治療を受けたりしますが、治療の中で食事を見直すこともあります。 |
【ポイント1】笑顔の食卓 食事を楽しみ、集中する環境を |
食事を楽しむことはとても大切なことです。 |
【ポイント2】体内時計をリセット 朝食が生活リズムを整える |
規則正しい生活リズムを繰り返すことは健康を保つ秘訣(ひけつ)です。これは体内時計と現代生活のリズムを合わせるためにも重要な方法の一つです。 |
【ポイント3】運動は最高の調味料 苦手な食べ物克服にも |
空腹になれば、よりおいしく食事ができます。おなかが空いた状態であれば、苦手な食べ物克服にも成功しやすいかもしれません。 |
【ポイント4】1日1回は「定食」を 一汁三菜をイメージして |
食事のバランスを考えることはとても難しいようですが、和食の基本的な献立である「一汁三菜」をイメージすれば簡単です。 |
【ポイント5】穀類は味方です 脳や神経系のエネルギー源 |
低糖質ダイエットが流行しているせいか、ご飯やパンなどの穀類は嫌われているように思います。しかし、脳や神経系のエネルギー源は糖質が主体です。 |
【ポイント6】サプリの代わりに野菜や果物 栄養素を過不足なく補おう |
バラエティーに富んだ食事を作るのは面倒ですが、多種類の食品を組み合わせればそれだけ栄養素を過不足なく補うことができます。 |
【ポイント7】薄味は健康への近道 塩分制限など受けない食生活を |
生活習慣病は、食事の影響が大きいのが特徴です。普段から食事に気を付けなければならないことはよくお分かりかと思います。 |
【ポイント8】実家の味を大切に 郷土料理の継承を |
2013(平成25)年12月に日本の和食はユネスコの無形文化遺産に登録されました。さらに、地域の食材を生かした郷土料理は地方の宝です。 |
【ポイント9】空腹で買い物に行かない 食べきり≠心掛けたい |
【執筆いただいたのは】
熊本県立大学 環境共生学部 准教授 友寄 博子 博士(農学)、管理栄養士 専門:栄養学、食品機能性学 ・日本機能性食品医用学会 ・日本未病システム学会 ・日本水産学会 ・日本栄養・食糧学会 最近フードロスが問題視されていますが、意外と家庭でのフードロスが多いことが分かっています。 |