【元気の処方箋】
家族みんなでやってみよう! 休み時間エクササイズ@自宅で健やかに♪【後編】
今回も9/5号に引き続き、自宅や屋内でできるエクササイズを紹介します。行動が制限されることの多いコロナ禍の中での生活では、大人も子どもも柔軟性や持久力の低下が心配です。家族で楽しみながら運動を習慣にしましょう。 |
【はじめに】運動をしないことが及ぼす影響 |
○白抜き数値は、県平均が全国平均を下回った数値。
○全国の値は、公立・国立・私立を含めた体力合計点の平均値 平成25年度〜令和元年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果【体力合計点】 より 熊本地震が起きた平成28年とその翌年、熊本県の子どもたちの体力合計点が下がりました。 |
良い姿勢を保つ筋肉を鍛えよう! |
「ストレッチと筋力トレーニングがミックスされたようなエクササイズが増えています。体をほぐしながら、決して無理をしないようにしましょう。」
【運動指導】 理学療法学科 副学科長九州中央リハビリテーション学院 中山 貴文さん 筋持久力は体力検査の上体起こしで測定されるので、この低下は腹筋力の低下を、柔軟性は長座体前屈で測定されるので、臀(でん)部・大腿(だいたい)部裏の筋の柔軟性の低下を意味します。これら2つの低下は、骨盤の後傾と背中の湾曲を反映したものとも考えられます。 |
【ジャックナイフストレッチ】5回×1セット できれば朝・昼・晩に |
ふくらはぎ、太ももの裏、お尻の筋肉を伸ばします。しゃがみ込むとかかとが浮いてしまう人は、かかとの下に雑誌やタオルなどを挟み込んで安定させて行いましょう。 |
【ラットフライ】5回×1セット 1日2回程度 |
背骨を伸ばし、背中と肩甲骨まわりの筋肉を鍛え、さらに腹部の筋肉を働かせることで、良い姿勢へとつなげるエクササイズです。 |
【マウンテンクライマー】両脚×5回を20秒くらいで 少し休憩しながら3セット |
肩甲骨周囲と股関節に働きかけ、姿勢保持に関わる筋力と可動性を向上させます。運動に慣れ、スピードを上げられるようになると心肺機能の向上も図れます。 |
教えてくれたのは |
熊本大学大学院教育学研究科 教授
熊本大学教育学部附属小学校 校長 博士(医学) 井福 裕俊 さん ・日本運動生理学会理事 ・日本体力医学会理事 ・日本生理学会評議員 |